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解決、そして想起 ページ3




先程陣平から聞いた情報をコナンくんと安室さんに伝えればあっという間に事件は解決し、詳しい事情聴取は後日ということになった。全く、私がいる必要無かったじゃないの。もっと企業っていうものはオフを満喫させるべきよ。少し不機嫌になりながら愛車に寄りかかって煙を吹かす。白い煙が空へと散った。気付いたらいつの間にやら隣に幼馴染が並んでいた。

「火、寄越せ」

そう言って私が咥えている煙草に自分が咥えている煙草を付けて火を移す。いわゆるシガーキス。顔が近くなったためサングラスの向こうの瞳と目が合ったのがよくわかった。距離感が近い、といろんな人に言われるが、別に私たちはお互いにそんな気は無いため気にしたことは無かった。もう1人の幼馴染だってそうだし。

「そうそう、陣平。さっきの安室さんと知り合いなの?」
「降谷か?」
「降谷?」
「あ、いや、なんでもない。確かに知り合いだ、というか友人だ」

だからさっき、安室さんはこいつの名前に反応したのね。生まれた年は同じでも早生まれと遅生まれ、幼馴染で長い付き合いではあるがお互いの交友関係はほとんど知らない。ところで降谷って誰よ。少し気になったが、降谷という名前だけしか知らないためその人物への興味はすぐに失せてしまう。

「あんたこそ友達いたのね」
「コイッツ可愛くねぇ…で、そいつがどうかしたのか?」
「いや、どっかで会ったことあるような気が…って、思い出した…」

あぁ、どうして忘れていたんだろう。あんなに色々あったのに。

「前に1度だけ寝たことあるのよ」

そう言うと一瞬驚いた顔をして、それはもう盛大な溜息をつかれた。言い方が悪かったのは認めるけどなによ。目で訴えかけると

「お前はいつになったら落ち着くんだ」
「いい人がいたらね、アンタこそ恋人作らないの?」
「いい人がいたらな」

思わずふはっと笑いが零れてしまった。

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作者名:珠々菜 | 作成日時:2018年9月3日 22時

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