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「ところでコナンくんはどうして私と安室さんが付き合ってることを知っていたのかな?」

「あはは…なんでだろうね」

コナンくんを問い詰めようとした時、お待たせしました、と梓ちゃんの声じゃない声がしてコーヒーが置かれた。店員他に居たっけ…。

「僕がいない時に来るなんて、僕の恋人はいじらしいことをしてくれますね、Aさん」

その声に後ろを見上げれば青い瞳がこちらを覗き込んでいた。

「安室さん…」

痛い!周りの学生からの視線が痛い!さっきまでは梓ちゃんが気を使って声のボリュームを落としてくれていたけど、この人は寧ろわざとのように声を大にして言っている。

「安室さん、今日休みじゃなかったの?」

私が思っていたことと全く同じことを言ったコナンくん。ナイス代弁。

「実は用事が早く終わって暇を持て余してしまって、手伝いでもしようとここに来たらAさんがいたわけです」

そう言って笑いサラリと私の隣に腰をかける。

「それとAさん、今日この後時間ありますか?」

この後?デートか何かのお誘いかな?

行きたくないことは無いが、生憎今は休憩中でこれからも仕事が入っている旨を告げると残念そうに眉を下げる。捨てられた子犬のような目であからさまに落ち込んでいる。可愛こぶってんの?可愛こぶってんの??ねぇ???

「それならば警視庁まで送らせて下さい」

「別にいいけど…」

そう言うと席を立つ安室さん。車を取ってきますので少々お待ちくださいと一旦店を後にした。

「ねぇ、三浦刑事は安室さんのことどう思ってるの?」

残っていたオレンジジュースを飲み干して、無垢な瞳をこちらに向けて聞くコナンくん。特に他意はなさそう。どうって…。

「特に何も」

「…はぁ」

何よその溜息。もの言いたげな視線だけを送っていると安室さんが丁度戻ってきたので、お会計を済ませて私もポアロを後にした。


去り際、

「安室さん大変そうだね」

「ゆっくり距離を縮めていけばいいさ」

コナンくんと安室さんがこんな会話をしていたことを私は知らない。

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作者名:珠々菜 | 作成日時:2018年9月3日 22時

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