二、志々雄くん ページ3
「志々雄さん、戻りました。」
宗次郎とまいが戻ってきたのは、
「たっだいま〜♪志々雄くん！見てみてー！宗ちゃんにべっこう飴買ってもらったの！」
「…………そろそろ、志々雄“さん”って呼んでくれねぇか？」
「え？やだよ？」
「」
「こら、やだよ？じゃないでしょう。」
「まあまあまあ。べっこう飴食べようよ。」
ここには今、志々雄真実一派が十本刀の
集結を待ち、逗留している。
「？食べないの？美味しいのに。」
「あら、べっこう飴？美味しそうね。」
ここにいるのは志々雄一派の他に、
昼三の華焔、新造の華火、禿のあかり、かがり。
「でしょ！？華焔さん食べる―？
華火さんも、あかりちゃんとかがりちゃんも！」
「食べる―！！」
「えへへ。はい、どーぞ！」
「ありがとう！」
「おいしー！」
「なかなか美味しいわね。久しぶりだわ。」
「ほんと、好きですねー。べっこう飴。」
宗次郎などは、呆れ気味である。
「うん！！！だって、明かりに透かすと
お日様とかお星様みたいにキラキラするでしょ？」
「わ、ほんとだ！するー！！」
「キラキラ〜！」
「あれ、華火さんは？」
「ああ、あの難しい顔した人のところだよ。」
「方治さんのところか！ありがとー！」
華火にもべっこう飴をあげるつもりらしい。
「はーなーびさーん！」
ｽﾊﾟｰﾝｯ
勢いよく襖をあける。
「静かに開けろ！！！」
方治に注意を受けるも、相手にしないまい。
「あー、へいへい。」
「あーい、ここですよ〜。」
この、若干舌足らずなのが華火。
「あ、いたいた！華火さん、べっこう飴食べない？」
「わあ、美味しそう〜。いただきま〜す。」
「どうぞどうぞー。」
「ん〜！美味しい〜♪
べっこう飴〜キラキラ〜♪」
「お！わかってるねー！」
べっこう飴好き同士だと、話が盛り上がるものである。
「………向こうでやってもらえないか？」
方治にとっては仕事の邪魔になるようだが。
「んー？ああ、ごめんごめん！
仕事中か！じゃあお邪魔しました〜。」
ｽﾊﾟｰﾝｯ
「だから静かに閉めろと！！！」
「ごめんごめーん、てへぺろ☆」
「………何をやってるんですか？」
「わあっ？！宗ちゃん居たの！？」
「居ました。かくれんぼを禿の双子と
するんですが、一緒にやりませんか？」
「かくれんぼ？やるやるー！！」
「宗ちゃんが鬼！」
「数えてね！」
「数えてね！」
「はいはい。」
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雛姫 - はじめまして。小説読みました♪凄く面白かったです☆続き楽しみになりました。更新待ってます。 (2015年3月29日 0時) (
レス) id: 2e189005b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：出雲まろん | 作成日時：2014年12月22日 8時
