【テニプリ】僕は元歌姫です【マクロスＦ】２

☆６３ ページ29

レ「Aも気づいてたんだろ？この結末に」



貴「・・・・はは」



そうなのかもしれない



分かってたのかもしれない


でも


でも



貴「夢見たって・・・いいじゃんか・・・」


赤「っ・・・」


貴「あの未来が・・・あの世界が戻ってくるって・・・・」



菊「九条・・・さん」


貴「願ってもいいじゃんか・・・」



ぽたぽたと地面をぬらす



これほど涙が出たのは


みんながいなくなった日以来だと思う


だって


今まで


ずっと


独りだったんだもん



ずっと



ずっと



怖かったんだ




レ「何言ってんだよ。独り？ふざけてんじゃねーよ」




レイヤは優しく笑うと後ろではきらきら光る



シェリルさんやランカさん達




貴「みな・・・さん・・・・」


ラ「ごめんねAちゃん。無理させちゃって・・・」


シェ「でも私たちは戻れないの・・・」


ア「でも、Aなら、生きていけるだろ？」




みんながここにいる



レ「それに」



レイヤは選手たちを見た



越「俺ら、一応居るっすよ？」


貴「越前…君・・・・」


レ「な？」



徐々に形さえも消えていくレイヤの体


後ろのみんなも消えていく



もう未来は変えられない


なら



貴「創ればいい…これからの未来を」


レ「お、わかってんじゃんかｗｗ」


レイヤは私の頬から手を離して


さらさらと消える



貴「なんかホラー映画みたい」


レ「いっとけ」



もう顔だけで少し変だ




レ「じゃあな」


貴「うんっ・・・」



あぁ


本当に消えちゃうんだなぁ



レ「A」


貴「？」


レ「大好きだぜ。俺の相棒」


貴「！？・・・うんっ」




そしてみんなは



完全に




消えた

☆６４→←☆６２

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す