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私たちの批判を受け、ビッチ姉さんはとうとう教室を出ていった。先生がいないのならば授業にもならない、とみんなで話し合った結果、外に出て暗殺バドミントンをすることに。
私はなんとなく、観戦に回っていたけれど。
「参加しないのか？」
いきなり声をかけられ少し驚く。とは言っても気配には気づいていたし、本当に少し。
ゆっくりと隣を見てみれば、声の主は磯貝くんだった。
『……ああ、うん。磯貝くんは？』
「いや、俺はちょっと休憩。だいぶ疲れたしな」
その疲れなんて見せず笑う磯貝くんは、本当にイケメンだ。きっと、試合中にも何度か私のことを気にかけていてくれたのだろう。
さっきの試合が終わってすぐに声をかけてくれたのが、何よりの証拠。
『そっか、おつかれさま』
「それにしても、意外だな。一条が参加しないなんて」
『そう？』
「いつもこういうの、積極的に参加してたから」
何だか余計な心配をかけてしまったみたいで、少し申し訳ない気分になる。観戦していたのも、特に理由はないんだけどなあ。
『んー、なんかさ、見てるのも楽しいなあって気づいたんだよね』
「あぁ、なんか分かるかも。みんな楽しそうにやってるしな」
そう言った彼の横顔は、本当に楽しそうで。やはり眩しいなあ、なんて。
『……あっはは、岡島くん顔面レシーブしてらあ』
「はは、よかったよ。一条が本心から楽しそうで」
本心から、って言葉に少しだけ違和感を感じて、こちらを見ていた磯貝くんと目を合わせる。
「一条さ、たまに自分の感情を誤魔化すことがあるから。心配なんだよ、色々」
あまり暗い雰囲気にしないのは、きっと彼の気遣い。私の嘘が、また余計な心配をかけてしまったみたいでちょっと反省する。
『……ごめんね』
「あぁいや、一条が謝ることはないよ！言いたくないことなら言わなくていいしな。……ただ、俺に出来ることがあったら頼って欲しい」
すごいなあ、磯貝くんは。学級委員の鏡だ。これだけクラスメイトのことを考えられるんだもの。
彼の優しさに、少しだけ、気が楽になる。
『はは、善処します』
「お前なあ……」
なんだか彼との距離が少し縮まった気がする。
『さ、行こうか。最終試合、得点かっさらっちゃおうかな』
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まくらかばー@れい(プロフ) - こむぎさん» 初めまして、コメントありがとうございます！皆様にも楽しんで頂けるよう、色々と構想を練っておりますのでお楽しみに♪ 応援ありがとうございます！ (2020年5月16日 0時) (
レス) id: 00feabd1d4 (このIDを非表示/違反報告)
こむぎ(プロフ) - 初めまして！読ませて頂いたのですが、とても面白かったです♪夢主がこれから物語やキャラ達に、どのように絡んでいくのか楽しみです！更新頑張ってください！！ (2020年5月15日 18時) (レス) id: 4c27f043b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まくらかばー@れい | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ruki/
作成日時：2020年4月20日 18時
