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「やっと起きた…ヒカル、大丈夫？」
「あれ…ケイ」
目が覚めたら大きなケイがいて一瞬戸惑った。
「うなされてたから、大丈夫？悪い夢見た？」
「久々に…あの時の夢」
「そっか…」
「ふふ、でももう大丈夫。」
「ヒカル、お母さんのこと…」
「うん、聞いた。」
「大丈夫？」
ケイはもう読んで分かっているであろう。でもあえて言葉にして伝えたい。
「大丈夫だよ。もうあの人は僕の親じゃないから。僕にはケイがいるからね。」
「ヒカル…！うん、そうだよ。僕とヒカルは１つなんだから！」
「はは、懐かしいそれ。」
「懐かしいって…今もだから！」
「はいはい、ありがとう、ケイ。」
ケイは目をウルウルさせて僕の手を握っている。
そんな顔されちゃったら僕が泣けないじゃないか。
「そういえば、薮は？」
「あ、今さっき出て行ったところ。薮もずっと側にいたよ。でもヒカルの意識が戻ったんだから研究に戻りなさいって所長に言われて、渋々ね。」
「そうなんだ…」
「あー！ヒカル、僕がいるより薮がいた事の方が喜んでない？」
「そ、そんなこと」
「嘘ついてもバレバレなんだから！もー」
「ごめんって」
「ふふ、いいよ。ヒカル今日はここで寝なきゃだから、僕もここで寝るね。医務室に1人じゃ寂しでしょ。」
「けど、怒られない？」
「大丈夫、所長にオッケーもらったから」
「やった、嬉しい！」
僕はこうやって、今も昔もみんなに守られているんだ。
ケイ、薮、そして研究所のみんな。
もう子供じゃ無いのに、そろそろ独り立ちしたいのに。
こうやってまだみんなに迷惑をかけている。
「ヒカル、もう考えないで…」
そう言ってケイが優しく頭を撫でてくれる。
「ううん、みんなに感謝してるだけ。」
「そう？でもね、当たり前のことなんだよ。だって僕らはヒカルの家族なんだからね」
「…うん…そうだね」
ケイの温かさに包まれながら、今度こそ、優しい夢の中へと沈んでゆく。
“もう、昔の夢を見ませんように…”
そんなケイの小さな呟きが聞こえた。
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まくま(プロフ) - 涼李さん» ご指摘ありがとうございます！すみませんでした！(＞人＜;) (2021年1月13日 0時) (
レス) id: 74f2c0d3fa (このIDを非表示/違反報告)
涼李 - 失礼ですが薮の漢字違います。 (2017年4月4日 18時) (レス) id: cfabed38dd (このIDを非表示/違反報告)
まくま(プロフ) - natsuaさん» はじめまして、コメントありがとうございます(*^^*)そういっていただけると嬉しいです(*^^*)個人的におっさん×ショタが好きで…笑。しかもおっさん側は押されて断れず、仕方なく…的なシチュが好きです笑。もうしばらくティーンですが、徐々に大人にしていきたいです！ (2016年12月17日 9時) (レス) id: 5a50ed067e (このIDを非表示/違反報告)
まくま(プロフ) - いのおりさん» こちらにもコメントありがとうございます(*^^*)やぶひかは私も結局1番好きなCPです！薮にはもっとヒカルくんを可愛がってもらいます！笑 (2016年12月17日 9時) (レス) id: 5a50ed067e (このIDを非表示/違反報告)
まくま(プロフ) - ひかひかさん» 妄想していただけて幸いです(*^^*)薮のオヤジ具合とヒカルくんの幼さを掛け合わせてこれからも進めていきたいと思います。 (2016年12月17日 9時) (レス) id: 5a50ed067e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まくま
| 作成日時：2016年10月3日 20時
