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横には誰なのか分からないが人が倒れていて。
僕は全く状況が掴めずひたすらぼーっと座り込んでいると、救助隊が来て、助けられた。
そのまま病院に運ばれたが、軽い火傷をしているもののほぼ無傷だった僕を見て、先生たちがヒソヒソ話しているのを覚えている。
とりあえず病院のベッドで寝かされて、一晩経った次の日、母親が泣きながら走って病院にやってきた。
「ヒカル…ヒカル！生きてたんやねぇ」
「お母ちゃん…ねえ、みんなどこぉ？」
「山火事があったんやぁ、ヒカルだけ生きとったんよ。母ちゃんたまたま街にでとったから、今朝まで知らんかってぇ」
「山火事…？ヒカルだけ…？」
「そやぁ」
「にいちゃん達は？父ちゃんは？」
「みんな死んだんやぁ…」
「え……」
あの倒れていた人間は兄や父だったのか？
僕はもう、何が何だか分からず、ただ泣き続ける母親を見つめながら思考が停止していた。
すると、そこに白衣を着た先生たちがやってきた。
「ヒカルくんのお母様でしょうか？」
「…はい、そうです」
「お話があります。」
ふらつきながら立ち上がった母親を連れて先生たちが病室を出て行く。
その内の若い1人の先生だけ、僕の病室に残っていた。
「君がヒカル、だな。」
「…うん」
さっきの先生たちの中では若い先生だな、と思った記憶がある。
それと、病室なのに煙たい匂い…今思うと独特のタバコの匂いのする人、という初対面だった。
「俺、薮コウタ。この漢字読める？」
「…んーん」
「そっか。まだ7歳だもんな。」
「…うん。僕んち、山火事あったの本当？」
「ああ…まだ分からないけどな」
「そう…」
「ヒカルは泣かないんだな」
「…」
泣かないのか、涙が出ないのか、わからなかった。
悲しい感情以前に、みんながいなくなったという実感がなかったのだ。
「病院の先生？」
「俺は違う」
「え…」
「俺は白衣を着てるけど病院の先生じゃあない。超能力の先生だ。」
「ちゅうのうりょく？」
「超能力。ヒカルは分かんないか。」
「うん…」
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まくま(プロフ) - 涼李さん» ご指摘ありがとうございます！すみませんでした！(＞人＜;) (2021年1月13日 0時) (
レス) id: 74f2c0d3fa (このIDを非表示/違反報告)
涼李 - 失礼ですが薮の漢字違います。 (2017年4月4日 18時) (レス) id: cfabed38dd (このIDを非表示/違反報告)
まくま(プロフ) - natsuaさん» はじめまして、コメントありがとうございます(*^^*)そういっていただけると嬉しいです(*^^*)個人的におっさん×ショタが好きで…笑。しかもおっさん側は押されて断れず、仕方なく…的なシチュが好きです笑。もうしばらくティーンですが、徐々に大人にしていきたいです！ (2016年12月17日 9時) (レス) id: 5a50ed067e (このIDを非表示/違反報告)
まくま(プロフ) - いのおりさん» こちらにもコメントありがとうございます(*^^*)やぶひかは私も結局1番好きなCPです！薮にはもっとヒカルくんを可愛がってもらいます！笑 (2016年12月17日 9時) (レス) id: 5a50ed067e (このIDを非表示/違反報告)
まくま(プロフ) - ひかひかさん» 妄想していただけて幸いです(*^^*)薮のオヤジ具合とヒカルくんの幼さを掛け合わせてこれからも進めていきたいと思います。 (2016年12月17日 9時) (レス) id: 5a50ed067e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まくま
| 作成日時：2016年10月3日 20時
