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“記憶” .hk ページ37

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「ねぇ、ヒカル。もう後ろでシた?」

「後ろ…?」


突然のケイからの質問に僕の脳内はハテナで埋め尽くされる。


「…なるほど。ケイはホッとしました。」

「何、何の話?」

「何でもないよーだっ」


ケイはたまにこうしてよく分からない質問をしては、僕の脳内を読むだけ読んで答えを教えてくれない。


「もう。また1人だけ。僕とケイは親友でしょ!教えてよ。」

「えー、でも薮に怒られたら嫌だし。」

「怒られるようなことなの?“後ろでシた”って」

「さーあね!ふふ…薮に聞いてみたら?」

「え……」


肩を震わせ、手を口に当てクスクス笑っている。
ケイのこの笑い方は、僕をからかっているときのやつ。


「からかってないって。ヒカルは相変わらずピュアだなって。」

「それをからかってるって言うの!もう…」

「あ、そう言えば。ヒカルの訓練担当の先生が部屋に来てって伝言頼まれてたんだった」

「え、ちょっとそれ早く行ってよー!」




ケイとバイバイして、小走りで廊下を進む。

もう、本当ケイったら意地悪なんだから。
さっきのやり取りを思い出しながら、訓練の部屋に向かう。
僕の訓練は、昔は薮が見てくれていたが、今は違う人に変わってもう1年は経つ。


部屋の前に着き、ノックをしようとすると、中から話し声が聞こえてその手を止めた。

何…電話?


『…ヒカルの……』

『はい……えっと…』

『亡くなられた…ヒカルの母親がですか?…はい』


“ヒカルの母親”

その単語だけで全身が凍りつく。

僕の母親……。
忘れもしない。俺の起こした無残な事故のせいで僕を恨み罵っていたアノ母親を。

一気にフラッシュバックしてくる悪夢のような記憶に汗が噴き出し手が震える。
どんどん血の気が引き、頭がクラクラして…
そこで僕は意識を失った__









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まくま(プロフ) - 涼李さん» ご指摘ありがとうございます!すみませんでした!(>人<;) (2021年1月13日 0時) (レス) id: 74f2c0d3fa (このIDを非表示/違反報告)
涼李 - 失礼ですが薮の漢字違います。 (2017年4月4日 18時) (レス) id: cfabed38dd (このIDを非表示/違反報告)
まくま(プロフ) - natsuaさん» はじめまして、コメントありがとうございます(*^^*)そういっていただけると嬉しいです(*^^*)個人的におっさん×ショタが好きで…笑。しかもおっさん側は押されて断れず、仕方なく…的なシチュが好きです笑。もうしばらくティーンですが、徐々に大人にしていきたいです! (2016年12月17日 9時) (レス) id: 5a50ed067e (このIDを非表示/違反報告)
まくま(プロフ) - いのおりさん» こちらにもコメントありがとうございます(*^^*)やぶひかは私も結局1番好きなCPです!薮にはもっとヒカルくんを可愛がってもらいます!笑 (2016年12月17日 9時) (レス) id: 5a50ed067e (このIDを非表示/違反報告)
まくま(プロフ) - ひかひかさん» 妄想していただけて幸いです(*^^*)薮のオヤジ具合とヒカルくんの幼さを掛け合わせてこれからも進めていきたいと思います。 (2016年12月17日 9時) (レス) id: 5a50ed067e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まくま | 作成日時:2016年10月3日 20時

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