胃が痛くなる4【名探偵コナン】

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コナンside




｢お前昔っから運動神経いいほうなのにスケートだけは下手クソだな｣

博士引率で少年探偵団で冬季限定のスケートリンクに遊びに来たのだが、Aはいっちばん後ろで産まれたての鹿みたいにプルプル震えながら少し進んだと思えば顔面からすっ転ぶこと約3回。
車の中ではもう俺以上に滑れるようになってるって言ってたのにこのザマだ。


｢俺より滑れるようになってるんじゃなかったっけ？｣

｢うっざー｣

煽るように見下ろして、立てるように手を差し伸べれば素直に俺の手を掴んで立ち上がれたのだが、手を離した瞬間つるんとまたもや滑り転んでさすがに恥ずかしいのか俯いてしまった

顔は髪で隠れてるが髪の隙間から見えた耳は真っ赤になっているのを見るとAのレアな姿を見たという優越感に口元が緩む

｢…何笑ってんの｣

｢いや、別に。ほら転ぶんだから手握ってろよ｣

｢ムカつくんだけど｣

ガキの頃からスケートの下手さが変わってない事を認めたくないのか、ムスッと眉を寄せながらも素直に手を握っているけど転ぶのが怖いのか本当にガッチリ掴んできている

｢お前もう少しリラックスしろよ｣

｢むり！無理！気抜いたら転ぶから！｣

補助輪外して自転車乗る練習する子供相手にしてる気分だ

｢コナン、絶対手離さないでよ！｣

｢へいへい｣

半周先にいるアイツらのところにAを連れて行けば元太達に遅いって言われて原因のAをちらりと見ると自分じゃないって顔して目を逸らしたが、皆もAの様子から滑れないんだと察したのかニタニタというオノマトペがピッタリな表情を向けている


｢A｣

｢…あ！佐藤刑事と高木刑事だ！｣

Aが指を指した先には本当に佐藤刑事と高木刑事がいて皆がそっちに目線を移したのだが、隣にいたAはその隙にリンクから逃げようとしたのか俺から手を離してしまって、痛い音を立てて転んだ




学習しろよ。




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