148 ページ1
キッドside
「…ありがとうお兄さん」
横断歩道でつまづいて転んだ女児を抱えて歩道で降ろしてやると、どうやら見覚えのある子供だ。
そうだ、鈴木財閥の飛行船の事件の時に、そうだ、探偵ボウズの相棒だ。頭の中で目の前の子供の正体を思い出したその時、
「…あ、飛行船の時はお世話になりました」
学校の制服着ている俺をキッドだと見抜いたのか、はっきりと言葉にした。
「ひ、飛行船?俺飛行船に行ったことないよ?」
ここで俺がキッドだと認める訳にはいかないし、叫ばれても困る。誤魔化すが、その目は完全に俺の正体を見破っている
耳を貸せと指でちょいちょいとアクションするから大人しく従い耳を傾けると、内緒話のように小さい声で。
「怪盗キッドでしょ、お兄さん」
このお嬢ちゃんの眼を侮ってはいけない。
「それ、肯定したら俺を捕まえるか?」
「私はキッドキラーじゃないし、助けてくれから今日は見逃すよ。それにキッドを捕まえるのはコナンだから。」
「へぇ、…じゃあ見逃してくれる御礼にお嬢ちゃんにケーキでも奢ってやろう」
「え!ケーキ!?てか普通助けてもらった私が奢るよね」
「でも小学生に奢られたくねぇわ」
今の今まで探偵ボウズと同じ様な眼をしてたのにケーキを奢ってやるって言った瞬間年相応の眼になった
「あっ、だめ!行かない」
「なんで」
「知らない人に着いてっちゃダメだから」
「知らない人じゃないだろ」
「…それもそっか」
チョロい。いや、チョロい。これでいいのか名探偵。
・・・
Aside
「ちょっとAちゃん、誰とカフェにいたのよ、高校生よね」
「あ、園子お姉ちゃん。」
帰り道に声を掛けられ振り向けば我らが園子。どうやらさっきまでケーキを頂いていたカフェで園子はテイクアウトを注文していたようで片手にはテイクアウト用の紙コップが握られていた。
キッド好きな園子を騙すのは心苦しい。でもなんて誤魔化しましょう。ここは1番誤魔化しやすい方法で行くしかない
「さっきのは従兄弟の兄ちゃん!」
キッドにケーキ奢ってもらいましたなんてコナンにバレたらお説教は1時間くらいかなぁ。
どうかキッドがコナンと会った時にお喋りしませんように。なんて願えばフラグが建築されるのそろそろ無くならないかな
・
366人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
MEGUMI(プロフ) - こんばんわ!踊大のクロスマジウケwww もっとクロスして欲しい!!ブラペアの渡海先生とか、占拠の武蔵とかガリレオの湯川先生とかww99.9の深山とか魔王の成にゃんとか三毛猫の片山とか(ほぼ嵐(爆笑))(笑) (4月13日 23時) (レス) id: 835a7597df (このIDを非表示/違反報告)
まゆか(プロフ) - 12番さん» ありがとうございます!更新はのんびりになってしまいますが、楽しんでいただけるよう頑張ります! (3月19日 16時) (レス) id: 9f4232803c (このIDを非表示/違反報告)
12番 - ずっと読んでます!読んでて楽しくて大好きです!更新待ってます(*^^*) (2月10日 23時) (レス) @page3 id: 6b437022f9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まゆか | 作成日時:2024年1月4日 17時