Being fucked by sweet poison 2【梵天】 (ページ19)

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8月に入りじわじわと暑さが襲ってくる
はっきりとAちゃんに告白してから何日経ったのだろう

ドラケン君から『ドンマイ』って肩ポンされた
手を出しちゃいけない子。とはどういう意味なの？
ただ、三ツ谷くんから聞いた話は見間違えだと信じたい

もしもそれが本当だとしたら俺は失恋した事になる

男と高級ホテルのラウンジって何。
楽しそうに話してたって。

その男がお兄さんであってほしい。
でも、
カタギじゃねぇオーラあった。って
その人は誰なの？

もう俺はAちゃんがわかんねぇ
全部、教えてよ。

何もかも教えてよ。
何も知らない事に腹がたつ

｢くそ、｣

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｢りんちゃんりんちゃん、はるちゃん泣いてる｣

｢ヤク切れしたんだろ。
そのうち暴れるからこっちでゲームすっぞ｣
Aの首に付いた三途の噛み痣も綺麗に消えて
噛まれたこともすっかり忘れてるA

あの日兄ちゃんはニヤつきながら、
俺らが知ってる奴らの中で
優しい奴って誰って聞いてきた。
どういう事かわからなすぎて、
1人思い浮かんだのは鶴蝶だったが
兄ちゃんは、幹部じゃなくて。と言った

その質問に俺は未だに答えが思いつかない。

｢なぁA｣

｢ん？｣

Aに、優しい人って誰？って聞こうとしたら
スマホがうるさく振動した
｢もしもし｣

電話に出るとヘラヘラした兄ちゃんの声
今会食行ってんじゃなかったっけ、
｢りんちゃーん。Aと助けに来てー｣

兄ちゃんからの電話にひとつため息
電話切ってAに出掛けるぞって言うと
プクッとほっぺ膨らませた
ゲームで住民になってほしいって言ってたキャラがキャンプ場に来てたらしく、そいつと今からカードで勝負するとこだったらしい
｢…車の中で続きしていいから｣
そう言うと無邪気に子供らしく笑った

｢どこ行くの？｣

｢兄ちゃん助けに行くぞ｣

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