carry the pain inside 3【東京卍リベンジャーズ】【梵天】

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｢ほら、早く寝ないとサンタさん来ねぇぞ？｣
｢ちゃんと寝れてなかったんだろ？
兄ちゃん達と一緒に寝ような〜｣

ずりずりと引きずられ、ベッドに寝かされた
冷たくなく広くない寂しくない夜に
また泣きそうになってきた

2人が抱き枕みたいに抱きしめてくるけど
それに心がぽかぽかと温まる
こういうのが幸せって言うのかな


｢明日は事務所行こうな〜
マイキーも心配してたから｣

｢明日先生も来るって。
A咳出てるし、診察してくれるって言うから｣

｢こりゃ先生からもお説教か〜？｣

先生か、2人から離れてた間薬なんて飲んでなかったし
風邪ひかないようにって言われてたのに
咳出ちゃってるから怒られそう



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｢まずはAの家寄って荷物とか持ってこような｣


家の中に入ると
昨日私が春ちゃんに投げ散らかした物が
床に散乱したままで、
冷静に昨日のことを思い出した

意外と私って感情的になれるんだな

春ちゃんにも迷惑かけちゃったし、
後で謝らないと

香水の瓶も投げちゃって
春ちゃんにぶつけちゃったかな。

｢あれ？香水？A香水なんて付けてないよな｣
｢うん｣
｢あ、男モンのじゃん。誰の？｣
｢、、、私の｣
｢この匂い好きなの？｣
｢そういう訳じゃないけど、｣

煙草吸うと肺のあたりが痛くなるから
吸わないでいる代わりに、
安心できる匂いを探して買った香水

｢あれー？これ俺らと同じにおいだー｣
にたにた笑ってこっちを見てくる

｢安心できる匂い探してたらこれだったの。
でも匂いだけあっても寂しさは消えなかった
だって蘭ちゃんもりんちゃんも近くにいなかったから。私から離れてったのにバカだよね｣
素直に言ったら顔を手で覆って｢ずるい、｣って言われてしまった。



家の中見ても、
持って行くほどの荷物はそんな無いや。


空っぽの冷蔵庫のコンセント引き抜いたり
ブレーカー落としたり、ガスの元栓閉めたりしてたら
｢A、これ持ってっていい？｣
蘭ちゃんが何枚かDVDを持ってた

私が小さい頃見てた幼稚向けのアニメ数枚と、

パッケージも無い、
ただのプラスチックのケースに入れられてるもの
｢ん、いーよ｣
｢やった♡後で観よ〜｣

あれなんのDVDなんだろ。


りんちゃんが戸締まりしてくれてるのを
蘭ちゃんと一緒に着いて行って見てると
りんちゃんがポソッと呟いた
｢ヒヨコか｣

蘭ちゃんはなんか理解できたのかゲラゲラ笑って
私の頭をわしゃわしゃと撫でてくる


｢んじゃ事務所行くぞー？｣




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