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そろそろ学校着くぞー♡
蘭ちゃんからメッセージが来たから
ペンケースを片し、
名前だけ書いた空白ばかりの進路希望用紙を
クリアファイルに挟んでリュックにしまう
｢んじゃ、また気が向いたら来るね｣
｢お兄ちゃんと来いよ｣
｢ん。羊羹ご馳走様でした｣
｢おー。｣
軽い音を立てるドアを横にスライドさせ
冷えきった廊下に足を伸ばす
次はいつ来ようかな、
保健室のある別棟から昇降口のある本校舎に向かうと
始業式後の授業までの休憩時間で廊下は賑わっている
生徒達が廊下できゃっきゃと話しているのを横目に
私は足を動かす
｢あ、Aちゃん！｣
｢Aちゃん久しぶりだねー！｣
｢元気してた？｣
何組かも、名前も知らない子が
話しかけてくれたりした
この子達がいるクラスになれたら
毎日学校来るのに
｢A！｣
たくさん生徒がいる廊下で
私の名前を呼んで静けさせたのは
｢リナ、｣
｢あいつらは？｣
｢は？誰のこと？｣
｢お前襲うようにしたヤツらだよ！
連絡来なくなったんだけど！何したの｣
今度は何をしたいの。
ここで謝ってさえくれたら、
なんて期待も、もうしない。
｢楽しかった？アイツらとのクリスマスは♡｣
やっぱり、
｢リナ、私って、あんたと違って
簡単に股開くような女じゃないからさ。
じゃあね。くそビッチちゃん。｣
今このままいても、
日向先生に迷惑かけそうなほどの喧嘩しちゃいそうだから大人しく帰ろう。
一気に気分悪くなった。
乱雑にローファーを下駄箱から取り出して履き替える
見たのはリナなのに、
あの時、私に馬乗りになってきた男の顔がチラつく
気持ち悪い。
恐怖心からなのか寒気と鳥肌が凄い。
少し震える膝で、校門まで走り抜く
来ないで、やめて、近づかないで
｢あ、おかえりA｣
車に寄りかかって
空を見上げてたりんちゃんの胸に飛び込む
｢どうしたA？｣
背中に回るりんちゃんの腕に安心する
何も無い、無防備になってる背中を
守ってくれるような安心感。
｢りんちゃん｣
｢ん？｣
｢もっとギュッてして｣
｢ほら、ぎゅー。
ってお前体冷えてんじゃん｣
ほっぺ挟んでくるりんちゃんの手のひらから
じわじわと解凍されるように頬に体温が戻っていく
｢ほら車暖かいから、兄ちゃんも乗ってるから｣
｢ん｣
ドアを開ければ両腕広げてる蘭ちゃん
｢おかえりA♡｣
｢ただいま蘭ちゃん｣
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悠華 - めちゃめちゃ面白いです!! 灰谷兄×2の溺愛ぶりがとてつもなくうらやましいです！！❤ 私も夢主ちゃんのポジションで生活したいです！！！！！ 応援してます！ (2022年8月25日 21時) (
レス) @page50 id: 9f69ab8e82 (このIDを非表示/違反報告)
まゆか(プロフ) - めるさん» ありがとうございます！そんなふうに言ってもらえて嬉しいです😂 (2021年12月12日 22時) (レス) id: 9f4232803c (このIDを非表示/違反報告)
める - 感動して何回も泣いてしまいました😭とても面白くて最高です！！！ (2021年12月12日 19時) (レス) id: 7c2603de6d (このIDを非表示/違反報告)
まゆか(プロフ) - shinox2さん» しかも妹溺愛の兄バカになってますからね！😂はるちゃんのポジションは構成考える時最初にピンと来たトコだったのでそう言ってもらえて嬉しいです!! (2021年10月29日 22時) (レス) id: 0b08a23bd3 (このIDを非表示/違反報告)
shinox2(プロフ) - 灰谷兄弟がお兄ちゃんとか羨ましいしかないです！そして春千夜のポジション好きです！ (2021年10月29日 18時) (レス) @page50 id: 947326f28f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆか | 作成日時：2021年10月13日 14時
