藤井くんの彼女(仮)

重岡くんと作戦会議 ページ9

重岡くんに連れてこられたのは



かの有名なアイスクリーム屋さん。






お店の中に入ると、カラフルな７人組が


オエーオアーと踊る動画が流れている。





「うわぁどれにしよかなー」




ショーケースにおでこをくっつけてアイスを選んでいる重岡くん。






７人のうち、重岡くんは赤色の服を着た人のオススメを、


私は青色の人のオススメを注文した。







席に着くなりアイスを一口食べて





「うんまぁ〜い」





と満足気に頬を緩ませた後、






「んで、本題に入らせてもらうけど」




「あ、うん」



急に真面目な顔をしたと思えば






「あ、Aちゃんでええ？

平野さんって堅っ苦しいし！」





「う、うん」





完全に重岡くんのペースに乗せられ、返事をするのがやっと。





そしてようやく本題に入る。





「まず、俺と約束してほしい事があるねん」





「約束？」





「そう。

まず１つ目。


俺はAちゃんになんでも協力する。



だからなんか困った事があったら、すぐに言うてほしい。」






「うん、わかった。」






「ほんで２つ目。


なんでも協力する代わりに、






Aちゃんは、流星を絶対に夢中にさせて欲しい。」






「え？」

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