君のことが ページ44
｢………やっぱり、｣
扉を開けると
こちらに背を向けて、フェンスから外を見ている藤井くんがいた。
そっと近付いて、藤井くん、と声をかけると
｢……っ、平野さん、｣
驚いたような表情で私の名前を呼んだ。
きっと名前を呼ばれるのもこれが最後。
いい加減、向き合わないと。
｢………藤井くん。
今まで、ありがとう。
………いっぱい無理させてごめんね、
………全部夢やったんかなぁって言うぐらい楽しかった。
……………私っ、藤井くんのこと、｣
＿＿＿大好きやったよ、
そう言うつもりやった。
でもそれは阻まれた。
｢あーーっ！流星やっぱここにいた｣
｢………っ、美奈、｣
バタンッと屋上に入ってきた美奈さんによって。
私が見えてないん？
それぐらい藤井くんの事しか見てない。
そのまま美奈さんは私と藤井くんの間に入って
｢もぉ探してんからー
相変わらず屋上好きやなぁ｣
その言葉を聞いて恥ずかしくなった。
やっぱり私は特別なんかじゃなかった。
屋上で話した二人の時間は私にとって大切なものやったけど
藤井くんが屋上に連れてきてたのは私だけじゃなかった。
なんで私だけって思ったんやろ
ほんまに自分が嫌になる。
そう思うともう全部馬鹿馬鹿しくなってきて
涙が溢れて止まらなかった。
抑えきれない涙を零したまま
私は屋上から出て行くことにした。
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シホ(プロフ) - 最高です(；ω；)！！ (2019年9月29日 12時) (
レス) id: 7c173c2d7e (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - WEST大好きで緑と青とピンク色寄りのオールジャス民です最高です (2019年7月17日 12時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
まこ(プロフ) - じゃすみんさん» そうだったんですね、優しいお言葉ありがとうございます(；；)いつかお会いできれば嬉しいです(^O^) (2019年1月18日 0時) (レス) id: b9ecb575ea (このIDを非表示/違反報告)
じゃすみん - 私神戸と大阪のチケット当たりませんでした作者さんは楽しんできてください (2019年1月17日 23時) (レス) id: d85f290257 (このIDを非表示/違反報告)
まこ(プロフ) - 有香さん» ありがとうございます(＾０＾)☆ (2018年11月24日 0時) (レス) id: b9ecb575ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まこ | 作成日時：2018年11月4日 11時
