君のことが ページ43
一番右端のベットに寝転ぶと
教材やら身体に関する絵本やらが入ってる棚が見えて、
その側面にはマグネットで付けられたフックと
そこにかかる『屋上』と書かれた鍵が掛かっていた。
………藤井くんはいつもあそこから取ってたんかな。
毎日お昼休みに屋上で話すの、楽しかったなぁ。
藤井くんがいちごオレ片手に楽しそうに話して
それをうんうんって私が聞いて。
好きな物の話になるとつい熱が入っちゃって
いちごオレのパックを握り潰して顔にかかってたこともあったな……笑
あの空間は二人しかいない、特別みたいな感じがして大好きだった。
そんな楽しかったことばっかり思い出しながら目を閉じると
いつの間にか眠りに堕ちていた。
………夢を見た。
すごく心地のいい夢だった。
夢の中でも私は保健室のベットで寝ていて
誰かがベットの端に座って私の頭を撫でている。
ふわふわして優しい手。それと同時に聞こえた
｢………ごめん、｣
という声は藤井くんの声だった。
………どうして謝ってるの？
泣きそうな声の藤井くんの手に触れたいけど体が動かない。
たまらなくなって
｢……っ藤井くん、｣
と声が出たところで目が覚めた。
………はぁ、
夢でも藤井くんとかどんだけ好きなん、
自分に呆れ返って寝返りを打ち、
目に入ったのは
｢………なくなってる、｣
さっきまで掛かっていたはずの屋上の鍵が無くなったフックだった。
｢………ほんまに、いたん、？｣
夢か、夢じゃなかったのか、
わからなかった。
でも気付けば私の足は屋上へと向かっていた。
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シホ(プロフ) - 最高です(；ω；)！！ (2019年9月29日 12時) (
レス) id: 7c173c2d7e (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - WEST大好きで緑と青とピンク色寄りのオールジャス民です最高です (2019年7月17日 12時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
まこ(プロフ) - じゃすみんさん» そうだったんですね、優しいお言葉ありがとうございます(；；)いつかお会いできれば嬉しいです(^O^) (2019年1月18日 0時) (レス) id: b9ecb575ea (このIDを非表示/違反報告)
じゃすみん - 私神戸と大阪のチケット当たりませんでした作者さんは楽しんできてください (2019年1月17日 23時) (レス) id: d85f290257 (このIDを非表示/違反報告)
まこ(プロフ) - 有香さん» ありがとうございます(＾０＾)☆ (2018年11月24日 0時) (レス) id: b9ecb575ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まこ | 作成日時：2018年11月4日 11時
