［深緑・白］ネバーランドの裏側で ページ4
#約ネバ風味ほんのりヤンデレ
此処に書いてある設定だけで読めるので知らなくても大丈夫です。
「Aちゃん、そろそろ起きよか。先ず朝ごはん食べて、その後テストな？終わったらひとらんが来てくれる筈やから遊んでもらおうな。」
優しい声色で意識が覚醒した。目を開ければ無機質な白い天井、横を見ればオスマンが立っていた。体を起こせば見える白い床に白い机、相変わらず今日もこの部屋は真っ白なことで。まぁ、研究所をカラフルにする意味もないかといつも納得している。
寝起き、頭がぽやんとしている私をオスマンは手慣れた様に机へ誘導する。机にはいつも通り完璧に栄養バランスを計算された朝食が置かれていた。
両手を合わせて、いただきます。
オスマンは向かいに座り満足そうに此方を見ている。ちゃんとひとらんの言った通りの挨拶をこなしたからだろう。此処に来た頃は祈る様に指を絡めて挨拶をしていたのだが、どうやら彼らは元いた場所の挨拶の仕方であるそれを気に入らなかったらしい。ひとらんさんの出身地であるという日の国のやり方を強制された。
今でも手を合わせると同時に指を折ってしまいそうになる。前に一度してしまった時、2人に絶対零度の視線を浴びせられてからは注意している。
「朝ごはん食べたら歯磨きして、着替えような。今日は6×6×6のルービックキューブを用意したからタイムアタック形式でデータ取って、後はいつも通りテストして終わり。問題はまた難易度上げといたから頑張れ。」
テストというよりかは実験である。私の知能がどれほどの物なのかデータを取るための。此処はそういう子たちが孤児院から集められる研究所である。未だテストで一問も間違ったことは無いし、出来なかったことは無いので今日も大丈夫だろう。
歯磨きをして、オスマンが予め用意しておいてくれた服に袖を通す。孤児院ではシャツもセーターもスカートも何もかも真っ白だったが、此処に来てからは深緑の服も着れる様になったので結構嬉しい。
白いブラウスの上に深緑のカーディガンを羽織る。いつも服は白色と深緑。オスマンが全身深緑にしたいめう〜と嘆いている事は知っているが、きっとひとらんを思ってしていないのだろう。研究員同士なのに仲がいいな。
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にあ - 待ってコメ欄に大好きな作者様がいるんだけど…いつも楽しく読ませて頂いてます作品更新頑張って下さい誠さんみそ漬けキュウリで殴るさん（限界オタク） (2022年2月26日 14時) (
レス) @page26 id: c982b0a7d0 (このIDを非表示/違反報告)
みそ漬けキュウリで殴る(プロフ) - あれ、もしかして40ページのtnと夢主ちゃんが住んでる家が高層マンションなのって逃げ出さないようにする為だったり…？誠さんのお話表現とかが美しすぎて本当に好きです… (2022年2月22日 7時) (レス) @page40 id: ed00509d09 (このIDを非表示/違反報告)
誠(プロフ) - 紫紅兎さん» ありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです… (2020年12月26日 18時) (レス) id: b57bb5d927 (このIDを非表示/違反報告)
紫紅兎(プロフ) - 虫のeさんのお話がｯｯ好きすぎて…！！毎日朝昼晩と読ませていただいております…呪いをモチーフにしつつ…儚さもあり…誠さん天才か何かですか…まって尊いがすぎますよ…更新楽しみにしております…誠さんのペースで頑張って下さい (2020年12月26日 11時) (レス) id: fcae62d2ac (このIDを非表示/違反報告)
( ・∇・) - ページ40のお鍋が冷めるシーンが人の恋を表している感じがしてとても面白かったです！ (2020年11月15日 10時) (レス) id: fdab07ad69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：誠
| 作者ホームページ：http://around-the-clock
作成日時：2020年7月17日 18時
