［黄・黄緑］残念ながら電波は届きません ページ12
#13日の金曜日パロ
学生時代、仲が良かったメンツを集めてキャンプをしようとシャオロンから連絡が来たのはつい先日の事だった。インドア派の私やグルッペン、それにエミさんはあまり乗り気では無かったのだが、やりたいと狂犬共に騒がれ脅威から圧が掛かったので仕方なく参加することに。
しかし、今は本当に参加しなければ良かったと後悔している。遠くから聞こえる爆竹の音に耳を塞いで、クローゼットの奥に身を隠した。
キャンプファイヤー中に突如として現れた謎の仮面の男、彼奴のせいで楽しかった時間は壊された。薪を取りに行ったゾムとトントンとは合流できていないことから、彼らが最初の犠牲者なのかもしれない。
部屋の扉が、開く音がした。
口を手で覆って出来るだけ息を殺す。誰かの足音は一直線に此方へ向かってきて、脂汗が額を伝った。もうダメだと全てを諦めた瞬間、扉は乱暴に開かれた。
「A、無事か！？見つかって良かったわ…安全そうな所見つけたから早よ移動するで！」
見えた黄色に酷く安心した。彼は私をクローゼットから引っ張り出し手を握って、暗い森の中を走った。冷たい風が頬を切って恐怖に押し潰されそうになりながらも端にある家にたどり着き、中に転がり込む。
「A、一人でよぉ頑張ったな。もう怖無いで。ちょっとゆっくりしてような。」
震えが止まらない体を包み込む様に抱き締められて、彼の体温に安堵した。優しい温度に身を溶かされる感覚を覚えたが、今はシャオロンに委ねてしまおう。温かさを享受していると、ドアに鍵をかけられることに気づいた。
「シャオロン、ドアに鍵掛けれるみたいだよ？一応掛けといた方がいいよね…」
彼の腕の中から出てドアに手を伸ばす。しかし伸ばした手はシャオロンによって軌道を変えられ、空を切った。
「鍵なんか掛けたらゾムが入ってこられんやろ？もう直ぐくるはずだから待ってような。大丈夫、俺がいるから怖無いで。」
彼の瞳が、黄色の其れが怖かった。
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にあ - 待ってコメ欄に大好きな作者様がいるんだけど…いつも楽しく読ませて頂いてます作品更新頑張って下さい誠さんみそ漬けキュウリで殴るさん（限界オタク） (2022年2月26日 14時) (
レス) @page26 id: c982b0a7d0 (このIDを非表示/違反報告)
みそ漬けキュウリで殴る(プロフ) - あれ、もしかして40ページのtnと夢主ちゃんが住んでる家が高層マンションなのって逃げ出さないようにする為だったり…？誠さんのお話表現とかが美しすぎて本当に好きです… (2022年2月22日 7時) (レス) @page40 id: ed00509d09 (このIDを非表示/違反報告)
誠(プロフ) - 紫紅兎さん» ありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです… (2020年12月26日 18時) (レス) id: b57bb5d927 (このIDを非表示/違反報告)
紫紅兎(プロフ) - 虫のeさんのお話がｯｯ好きすぎて…！！毎日朝昼晩と読ませていただいております…呪いをモチーフにしつつ…儚さもあり…誠さん天才か何かですか…まって尊いがすぎますよ…更新楽しみにしております…誠さんのペースで頑張って下さい (2020年12月26日 11時) (レス) id: fcae62d2ac (このIDを非表示/違反報告)
( ・∇・) - ページ40のお鍋が冷めるシーンが人の恋を表している感じがしてとても面白かったです！ (2020年11月15日 10時) (レス) id: fdab07ad69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：誠
| 作者ホームページ：http://around-the-clock
作成日時：2020年7月17日 18時
