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ベッドから飛び起きた。いきなり起き上がったせいで頭が少し痛んだが特に問題無く治った。夢か現か分からないが、私は確かに此処に居ようと自身で意思表明をした気がする。額に貼られた熱冷却シートからトントンさんの看病は実際にあった事だと分かるが、何処までが現実だったのか。
シャワーで軽く汗を流して服を着替える。ドアが開いていたので出ても良いという事なのだろうか。何だか久し振りの外な気がして、気分を弾ませ部屋から出た。
「A、今から話をしに行こうと思っていたんだが、目が覚めてくれていて良かった。まぁそう嫌そうな顔をするな、悲しいゾ。さて何処で話をするかな。Aの部屋か、勿論俺の部屋でもいいぞ。後は会議室か。」
会議室なんてもう二度と行きたくない。否何処であっても話をしたく無いし、出来れば此奴とは関わりを持ちたく無いのだが、流石に此奴の部屋に連れ込まれてしまっても困るので私の、と答えておく。
部屋まで手を引かれて逆戻り、ソファーに向かい合って座った。足を組み愉快そうに笑う黒色を如何に早く部屋から追い出すかで頭が埋め尽くされていた。
「大事な話なんだがな。さてA、魔法少女になる為に最も大切な物は何だと思う？言わずもがなあの宝石だろう。そろそろ返そうかと思ってな。」
宝石を私に返す！？この男は頭でも打ったのか、それとも何か企んでいるのか。きっと後者だろう。何か要求でもあるのか…小さく何故、と返事をすると、黒色は声を押し殺すようにクツクツと笑い続ける。
「さぁ何故だと思う？ところでA、２つ選択肢を与えよう。一つ目は此処に居ると誓う事、二つ目は宝石を受け取って“現実”に帰る事。勿論俺達としては此処に残って欲しいと思っている。だがな、此れはA自身が決めると良い。」
演技がかった低く悲しそうな声だった。本当に何があったのだろう。選択肢なんて在って無い物だと思っていたのだが、普通に、マトモだった。折角のチャンス、逃すわけにはいかない。相手の手中で踊らされないように、慎重にいかなければ。取り敢えず宝石だけ返して欲しいと掛け合ってみる。
「成る程、直ぐに二つ目に食いつかないんだな。良い判断だと思うゾ。では先ず宝石を返しておくとしよう。どうせもう
含みのある言い方に胸がざわつき、震える手で宝石が入っているであろう箱を開けた。
宝石箱の中にあったのは見慣れた桃色の、真ん中が割れたハートで。
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ゆう - 幸せなハッピーエンド(?)になって良かったです!! (5月22日 22時) (
レス) @page42 id: f98c154ca8 (このIDを非表示/違反報告)
はゆり - 上から目線失礼致しました (2023年4月27日 23時) (レス) id: 6422253908 (このIDを非表示/違反報告)
はゆり - ハッピーエンド感が漂ってますけどなんて言うんやろ深く？見たら意外とバッド？エンドですね！まぁ夢主ちゃんや、d！の人達が幸せなら私は何でも良いですけど。 面白い作品ありがとうございました！ 他の作品も好きです！これからも応援しています。頑張ってください (2023年4月27日 23時) (レス) @page42 id: 6422253908 (このIDを非表示/違反報告)
杏豆 - とってもおもしろかったです！素敵な作品ありがとうございました！ (2022年9月3日 11時) (レス) @page43 id: d80eb34582 (このIDを非表示/違反報告)
きつね君。(プロフ) - コメ失礼します。大好物が詰まりに詰まっていて無事昇天することができました!!素敵な作品をありがとうございます!! (2022年8月6日 6時) (レス) @page43 id: f4cd021470 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：誠
| 作者ホームページ：http://around-the-clock
作成日時：2020年7月22日 21時
