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昨日はあれから何事も無く寝れて、朝ご飯はひとらんさんが持って来たものの、庭の何だっけ…まぁ花の蕾がもう直ぐ開きそうとか、今日は暖かくてお外に出たら気持ちよさそうとか、そんな話題しか出なかった。
何か、前回と印象が違いすぎて怪しい。あんなにお母さんの立ち位置を奪おうとして来たのに、今日は大人しいな。目の前でお手本の様な笑顔を浮かべるひとらんさんをまじまじと見ていると、正解、という合図が響いた。
部屋の扉が優しくかちゃん、と音を立てて入って来たのは最悪な思い出しか無いあの深緑の人だった。距離を取ろうとソファーから立ち上がった所で、いつの間にか背後に回っていたひとらんさんに押さえ込まれ再び座り込んだ。
「もぉ〜いけずやなAちゃん、そんな逃げんでや。先ず自己紹介しとこうかな、オスマンです。マンちゃんって呼んで。因みに他人の心が読めるから嘘とかつかんでな、全部筒抜けやから。」
肩に手を置かれている為立ち上がろうにも立ち上がれない。目の前に腰掛けたオスマンさんは見えない瞳で此方を眺めている。
「だからマンちゃんやって。シャオちゃんで学習したんやない？そんなに悪い子やっけ？ほら、マンちゃんって。」
まただ、声に出してないのに読まれた。怖い、怖いよ、助けてお兄ちゃん。
「お兄ちゃんって何方の？ショッピ君？其れとも、本当のお兄ちゃん？分かっとるよ後者やろ。やっぱり皆甘すぎるんよ、躾に必要なんは飴と鞭やろ。さてAちゃん、お部屋移動しような〜。」
背中と膝裏に腕が回されたと思うと目線が一気に高くなって、間近にひとらんさんの顔が見えた。抱え上げられたと分かって離してと藻搔くがひとらんさんは笑うだけだった。
「マンちゃんは俺にも止められないな、ごめんねA。でもAにも非があると思うんだけど。良い加減家族の事なんて忘れなよ。」
忘れられる訳無いじゃないか。生みの親と、血を分けたお兄ちゃんとお姉ちゃん。こんなに大切な存在は他に居ない。
「ふぅ〜ん別に良えけどな、どうせ今からそんな事考えれんくなるから。大丈夫、涙は拭ってあげるし何時でも俺らは受け入れたるから。」
廊下を暫く歩いて、階段を降りて、辿り着いたのは無機質な白い部屋だった。中央に置いてある、精神病棟で使われる様な、もっと言えば電気椅子の様な拘束器具が取り付けられた椅子に下される。
「じゃぁAちゃん、尋問頑張ろうな！」
開いて見えた深緑が開始の合図。
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ゆう - 幸せなハッピーエンド(?)になって良かったです!! (5月22日 22時) (
レス) @page42 id: f98c154ca8 (このIDを非表示/違反報告)
はゆり - 上から目線失礼致しました (2023年4月27日 23時) (レス) id: 6422253908 (このIDを非表示/違反報告)
はゆり - ハッピーエンド感が漂ってますけどなんて言うんやろ深く？見たら意外とバッド？エンドですね！まぁ夢主ちゃんや、d！の人達が幸せなら私は何でも良いですけど。 面白い作品ありがとうございました！ 他の作品も好きです！これからも応援しています。頑張ってください (2023年4月27日 23時) (レス) @page42 id: 6422253908 (このIDを非表示/違反報告)
杏豆 - とってもおもしろかったです！素敵な作品ありがとうございました！ (2022年9月3日 11時) (レス) @page43 id: d80eb34582 (このIDを非表示/違反報告)
きつね君。(プロフ) - コメ失礼します。大好物が詰まりに詰まっていて無事昇天することができました!!素敵な作品をありがとうございます!! (2022年8月6日 6時) (レス) @page43 id: f4cd021470 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：誠
| 作者ホームページ：http://around-the-clock
作成日時：2020年7月22日 21時
