# ページ23
「可哀想！？博士、僕らはAちゃんを愛しとるんやで。Aちゃんは憧れの魔法少女になれる対価として、シッマと僕に愛される。Aちゃんの崩れた体は元通りになっても、シッマと戦った記憶は残るからな。僕はAちゃんの味方やから、次は絶対倒せるでってあまぁく囁いてあげるとAちゃんは僕にずぶずぶ依存していくワケ。分かる？」
「俺もAが好きやからな！泣かせたいし鳴かせたいんや。Aの体好き勝手出来るんは世界中探しても俺だけやで？これも大先生の能力のおかげやな！最初は威勢がええんやけど、最後はやめてって懇願してくる姿がばりかわいくてな。ちょっと力入れただけで砂糖菓子みたいにポロって四肢が取れるんやけど、痛かったやろなぁ、今日も腕千切ってもうたわ」
「罪悪感なんかないクセに」と鬱がツッコミを入れると、コネシマは声を上げて違いないと笑いながら豪語した。
博士は途方もない危機感を覚え、彼女から2人を遠ざけなくてはと連絡用のデバイスに手を伸ばすが、体は言うことを聞いてくれそうもない。鬱はドアノブに手を伸ばし、忠告とでも言いたげにニコリと貼り付けた笑みを浮かべた。
「妖精はちょっぴり独占欲が強いからな、次こういう事したらお姉さんを使い捨て用のキャストとしてスカウトしたげるわ。んじゃ、かわええAちゃんを迎えに行ったらんとそれこそ可哀想やからさ。外野がガヤガヤ僕らの恋愛事情に口出しせんとってくれる？不愉快極まりないわ。どうもお世話様」
無慈悲に閉じられた扉に、博士は溜息をついた。扉の向こうでは、ご機嫌な鬱とAから見えないよう姿を消したコネシマが彼女を迎えに行く足音が響いている。
「あの子、もう助からないだろうな」
「魔法少女になる前の記憶はあんまりなくて…んん…確か、魔法少女になれますようにってお星様にお願いしてたら鬱君がお部屋にやってきて、変身する力を私にくれたんです！空の瞳をしてる敵のお兄さんと戦って欲しいって」
「え？魔法少女がしんどくないか、ですか。全然！鬱君が魔法をかけてくれて守ってくれてますし、私が好きでやってることですから！まぁ、私が弱くていつも負けちゃうんですけど…鬱君はこんな私にも優しいし、ずっと魔法少女に憧れてたんです」
『砂糖菓子の魔法少女』はimoken氏のSCP-1145-JP『私の望んだことだから』に基づきます。http://scp-jp.wikidot.com/scp-1455-jp
#お久しぶりです(震え)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1806人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
虚無虚無ぷりん - 私得が過ぎる……！！scpに愛されるだけでも幸せなのに×wrwrdとは……！！大好きです！応援してます！！ (7月8日 22時) (
レス) @page2 id: d13357cef5 (このIDを非表示/違反報告)
リンネ - 好きです！好きすぎてヤバイです！！もうほんとヤバイです。本家も忠実に再現しているし、それでもってオリジナル要素を加えるのめっちゃにがてなんでヤバイくらい羨ましいです！これからも楽しみにしてます！ヤバイ長文になってしまいました…失礼しました(手遅れ) (2022年2月19日 19時) (レス) id: 3b214b8514 (このIDを非表示/違反報告)
民草さん(プロフ) - 私得×私得でビックリしました…！あの、rbさんで、scp-5031をよろしいでしょうか？これからも頑張ってください！！ (2022年2月18日 23時) (レス) @page21 id: dc2584af8a (このIDを非表示/違反報告)
No.3 NOM - SCP-1316でshpさんどうですか？ (2021年8月23日 0時) (レス) id: 26c3a40ab4 (このIDを非表示/違反報告)
ナナシ - おぁ…こっちが語彙力喪失する…好きのど真ん中を貫かれた気持ちです、ありがとうございました！どうかお体に気をつけて！ (2021年8月9日 4時) (レス) id: 5744dc7a34 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：誠
| 作者ホームページ：http://around-the-clock
作成日時：2020年5月28日 17時
