# ページ22
「ふぅん、上北博士なぁ…そんで、何が聞きたいん？僕らAちゃんに会いたいんやけど」
鬱は紫煙を燻らせながら、机を挟んでパイプ椅子に腰掛けているSCP-Foundationの上北博士に訪ねた。空色の男と魔法少女のまぐわいが終わった直後、彼ら3名は財団の手によって保護され別々の部屋に送られたのだ。鬱の隣ではあの空色の男(鬱は彼をコネシマだと博士へ紹介した)が不機嫌そうに腕を組んでいる。博士は額に脂汗を浮かべながら、刺激しないよう言葉を紡いだ。
「Aさんは別室で安静にしています。貴方達2人と、彼女の関係性についてお話を聞かせていただいてよろしいでしょうか。お話しが終わり次第、解放する予定です」
「Aちゃんに手出したら君ら全員の命、ないと思った方がええよ。せやなぁ…僕らは魔法の国から来た愛の妖精さん。お姉さん、日曜の朝9時からやっとる女児向けアニメ見たことある？僕は魔法少女を手助けするキュートな妖精ポジってとこ、そんでシッマは僕らの大事なお客さんで腐れ縁の友人。あ、お姉さん煙草2本くれへん？」
鬱は空になったキャスターを握り潰し、上北博士の白衣から覗くメビウスの箱を指差した。博士は煙たくなった部屋に顔を顰めつつ2本取り出し、鬱へ差し出すと「客」について質問を飛ばす。「客とは、どういうことですか」と。空と海の2人は煙草に火をつけ、煙を吐き出しながら顔を見合わせて笑った。
「客は客に決まっとるやろ。俺がアイツを好きにしていい代わりにコイツに金を払う。Aくらいの年齢の小娘の強い感情はな、俺らにとって最高のご馳走なんや。特に好きな奴やったら尚更」
「妖精も金がないと飯食えへんからね。嗚呼、Aちゃんのことなら心配要らんで？どんだけ過激に遊んでも死なへんし、オアソビが終わったら腕が千切れようと首が飛ぼうと全部元通りやから。マ、Aちゃん以外にも魔法少女のキャストはおるけど、そいつらのことは知ったこっちゃねぇな！」
鬱とコネシマはからからと笑い、椅子から立ち上がり扉の方へ向かった。博士は止めようと体を動かすが、手足を動かす度に激痛が走り遂に血反吐を吐いてしまう。妖精が吐き出した毒々しい紫煙を体に取り入れてしまったことが原因だった。
「あの子が、可哀想とは、思わ、ないんですか」
#→←［異世界］砂糖菓子の魔法少女［SCP-1455-JP］*色々注意
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虚無虚無ぷりん - 私得が過ぎる……！！scpに愛されるだけでも幸せなのに×wrwrdとは……！！大好きです！応援してます！！ (7月8日 22時) (
レス) @page2 id: d13357cef5 (このIDを非表示/違反報告)
リンネ - 好きです！好きすぎてヤバイです！！もうほんとヤバイです。本家も忠実に再現しているし、それでもってオリジナル要素を加えるのめっちゃにがてなんでヤバイくらい羨ましいです！これからも楽しみにしてます！ヤバイ長文になってしまいました…失礼しました(手遅れ) (2022年2月19日 19時) (レス) id: 3b214b8514 (このIDを非表示/違反報告)
民草さん(プロフ) - 私得×私得でビックリしました…！あの、rbさんで、scp-5031をよろしいでしょうか？これからも頑張ってください！！ (2022年2月18日 23時) (レス) @page21 id: dc2584af8a (このIDを非表示/違反報告)
No.3 NOM - SCP-1316でshpさんどうですか？ (2021年8月23日 0時) (レス) id: 26c3a40ab4 (このIDを非表示/違反報告)
ナナシ - おぁ…こっちが語彙力喪失する…好きのど真ん中を貫かれた気持ちです、ありがとうございました！どうかお体に気をつけて！ (2021年8月9日 4時) (レス) id: 5744dc7a34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：誠
| 作者ホームページ：http://around-the-clock
作成日時：2020年5月28日 17時
