［四流］そこにいます、そこにいるんです［SCP-040-JP］ ページ18
星すら寝静まった曇天の深夜、ふとした違和感を感じて目を覚ました。上半身を起こし、暗闇に包まれた部屋を見渡すが特に変わった様子は無い。カチコチと壁に掛けた時計だけが規則正しい音を立てており、疲れているのかもしれないとまたベッドに潜り込む。しかしどうも寝苦しくて寝返りを何度もうっていると、本がぎっしりと詰め込まれた本棚の隙間から、何かが此方を見ている事に気が付いた。しっかりと、此方を見据えている。
「ていう夢を見たんですけど、いやぁ焦った！本と棚の隙間から人間の目が覗いてて、あれは怖かったです」
「…ねぇそれ、本当に夢？あまり変な事は言いたく無いけれど、此処で気を抜いていたら命が幾つあっても足りないわよ。SCPは自然法則に反した化け物なんだから、そういう奴が居ても何ら不思議な事ではないの。教育係として忠告だけしておくわね」
お先に、と食べ終わったオムライスの皿を持って先輩は行ってしまった。新米の博士として先輩の下に就任したはいいものの、どうも壁を感じてしまう。どうにか話題を作ろうと昨日見た夢の話をしてみたが、遠回しに極楽蜻蛉と言われてしまった気がする。ただ「何それ」って笑ってくれれば良かったのに、そう思いながら残りのパスタを口に詰め込んだ。
しかし、先輩に言われてしまったからには昨日の夢がSCPだという可能性も考えなければならない。資料室にでも行ってみるか、と空になった皿を持って席を立つ。ごちそうさまでした、と返却口へ皿を返すが何の反応も返って来なかった。此処の人はみんな冷たい。寂しいと嘆く心を封じ込めて、資料室へ向かった。
古い紙の香りと若干のカビ臭さに包まれた資料室は嫌いではない。否、寧ろ此の施設内では居心地が良い場所である。幸運なことに他に利用者は居らず、本棚に並べられた分厚いファイルを物色していると、ファイルと本棚の間にできた隙間で何かが光った気がした。好奇心に負けて覗き込むと、大きな人間の目とばちりと目が合う。
驚き思わず悲鳴を上げてしまい、後退りした時に後ろの本棚に激突する。バサバサと降ってきたファイルから頭を守り、収まった所で顔を上げると、其処には見慣れない男性が二人立っていた。身なりを見る辺り、博士とDクラス職員に見えなくもない。
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虚無虚無ぷりん - 私得が過ぎる……！！scpに愛されるだけでも幸せなのに×wrwrdとは……！！大好きです！応援してます！！ (7月8日 22時) (
レス) @page2 id: d13357cef5 (このIDを非表示/違反報告)
リンネ - 好きです！好きすぎてヤバイです！！もうほんとヤバイです。本家も忠実に再現しているし、それでもってオリジナル要素を加えるのめっちゃにがてなんでヤバイくらい羨ましいです！これからも楽しみにしてます！ヤバイ長文になってしまいました…失礼しました(手遅れ) (2022年2月19日 19時) (レス) id: 3b214b8514 (このIDを非表示/違反報告)
民草さん(プロフ) - 私得×私得でビックリしました…！あの、rbさんで、scp-5031をよろしいでしょうか？これからも頑張ってください！！ (2022年2月18日 23時) (レス) @page21 id: dc2584af8a (このIDを非表示/違反報告)
No.3 NOM - SCP-1316でshpさんどうですか？ (2021年8月23日 0時) (レス) id: 26c3a40ab4 (このIDを非表示/違反報告)
ナナシ - おぁ…こっちが語彙力喪失する…好きのど真ん中を貫かれた気持ちです、ありがとうございました！どうかお体に気をつけて！ (2021年8月9日 4時) (レス) id: 5744dc7a34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：誠
| 作者ホームページ：http://around-the-clock
作成日時：2020年5月28日 17時
