［d！］乗車拒否［ヤンデレ］

#2*注意 ページ5

［茶］

隣を歩くこの軍の紅一点、Aさんを見る。新雪を被ったような綺麗な銀髪と、透き通ったダイヤのような目を持つ女性である。確か、北の生まれだったような…

Aさんは知らないのだろう、私が毎日紅茶に何かしら入れている事を。もっとも、気付いている上で飲んでいてくれても嬉しいのだが。

今日は血液を入れてみた。しかし思ったより腕につけた傷が深く出血が多かった。ストレートティーでは流石に気づかれてしまいかねないのでミルクティーにしてみたのだが、おいしそうに飲んでくれてとても嬉しかった。

Aさんの身体に自身の一部が入っていると思うと、興奮がおさまらない。明日は何を入れようか。前回遅効性の睡眠薬を入れた時は朝食後に膝枕ができた。少量の毒を入れた時は気分が悪いと訴えるAさんを横抱きで部屋まで運んであげましたっけ。

甘党のAさんはミルクティーを飲み干してくれると信じていたが、思った通りだった。ミルクティーは特別なものにしよう。例えば自分の##とか。

一度血液を入れるため腕を切った時、傷がぺ神さんにばれ、Aさんの定期的な原因不明の体調不良が決め手となり、やっている事が全て知られてしまったが、総統を含め幹部の誰も咎めなかった。

全員、私の愛を理解してくれている。勿論、逆も然り。ロボロさんの監視カメラも、オスマンさんの盗聴器も、ゾムさんがワザと怪我をしてAさんに手当てして貰っているのも、全部理解できます。

Aさん、私達を拒まないでくださいね。Aさんの安全の為にも、幸せのためにも。

そんな思いを込めて、食堂の扉をぐっと押した。

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