［桃］帰りは用意しないのが神隠しの主流 ページ13
#「帰りは怖いどころか帰れない」の続き
あの後、散々な日々を過ごした。食事や入浴など、生活面で苦労することは無かったが、2日に1回は体を重ねられ、身の回りの物は深緑でかためられた。今日も深緑の、金の蝶の刺繍が入った着物を着せられている。服は毎日オスマンさんが選び、着付けから髪のセットまでやって、自分ですると言ってもやんわりと断れらてしまった。
オスマンさんは基本家にいて、偶に来る異形の…神様の相手をしている。日本の神様は八百万もいるのだ、姿形も全員人とは限らない。
「Aちゃん、お仕事疲れためう〜…ええよな？」
書斎から持ってきた本を読んでいると後ろから抱きしめられた。疑問形ではあるがこちらに拒否権などない。大人しく抱かれるが吉なのだ。
目が覚めた。行為が終わるまで意識を保てたことは一度もない。隣を見てもオスマンさんは居なかった。オスマンさんが着替えさせたであろう寝巻きからワンピースに服を変えて、お手伝いさんにオスマンさんは何処へ行ったのかと尋ねる。ちなみにお手伝いさんは人の形をしているが、オスマンさんが姿を変えさせているらしい。地味に気が利いている。
どうやらオスマンさんは、珍しく仕事相手の家に呼ばれたらしい。ひとらん…さん？今だけ感謝します。
お手伝いさんにお礼を述べ、部屋に戻る。箪笥の奥に収納してある学生服を取り出して急いで着替える。前に燃やされそうになったが、必死でお願いして止めて貰った。
バレないように玄関からローファーを取ってきて、縁側で履いて外へ出る。門を潜り抜けて、ひたすら走った。此処が何処なんて知らないが、如月駅に行けば、どうにか現実に帰れないだろうか。
…鈴の音が聞こえた。太鼓の音も聞こえる。ドンドン、と鈍い音が響いている。オスマンさんでは無さそうで、どうやら花火が打ち上がる音のようだ。
お祭り…？その音に導かれるように森の中を歩くと、腕を引かれた。
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ロイエ - やばい、同志がここに居た。(本音:ヤンデレ大好き！逆ハー万歳！！)はい。 (2022年1月10日 23時) (
レス) id: 32127d00d4 (このIDを非表示/違反報告)
誠(プロフ) - マイソさん» 是非しましょう((( (2021年1月24日 14時) (レス) id: b57bb5d927 (このIDを非表示/違反報告)
マイソ - あああわかります。じわじわきて捕まる。それが萌えるんじゃぁ…趣味が合いすぎます。結婚して彼らのこといっぱい話しません(( (2021年1月16日 23時) (レス) id: 05f946baf6 (このIDを非表示/違反報告)
誠(プロフ) - 地稲さん» きっと美味しいです炭なんて作らないよ(震え声)そう言って頂けて嬉しいです！ (2020年8月1日 21時) (レス) id: d6a456411c (このIDを非表示/違反報告)
地稲(プロフ) - 妖精さん妖精さん…。眉毛英国紳士ポジは彼なんですね分かります。いやぁ彼の作る料理は美味しいんだろうなぁ(震え声)共依存は大好物ですありがとうございます。 (2020年8月1日 15時) (レス) id: a7f6c2fae7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：誠
| 作者ホームページ：http://around-the-clock
作成日時：2020年5月25日 3時
