#008 ページ8
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話をしている間にメイクが終わったみたいだった。
「ん、こっち見て？よし、完成です！」
「わ…！すごい、いつもの私じゃないみたいです。」
「素材が良いから私も楽しかったです〜」
「ふふ、こんな素敵なメイクをしてもらえるなんて…オンニが担当になったタレントさんは幸せですね？」
いつもの花の微笑みと慣れてないオンニ呼びに、メイクヌナはやられたらしく胸を抑えている。
「ゔ…キュンとした。」
「Aさん、次は髪の毛やらせてください！」
次はヘアスタイリストヌナからの質問が始まった。
セットされていく自分の髪を興味深そうに見つめるAさん。
その様子を遠くから見ていた俺も、テヒョンが座っている方とは反対の彼女の隣の椅子に座った。
「来たな、キムナムジュンめ。
帰りの準備、しなさいよ。」
「もう終わりました、ヌナ。」
「生意気ね。」
「ふふ、こちらも仲良しですね？」
ヌナに少し睨まれながらもAさんに顔を向ける。
いつもの花の微笑みにキュンとする。
「言葉はどうやって勉強してるんですか？」
「えっと…とにかく、現地の方と話して覚えます。
ナムジュンさんは、どうやって英語を？」
「俺は独学ですね。」
「独学！？スゴイですね…尊敬します。」
目をキラキラさせて話をする彼女に少し見惚れる。
(横から見ると、まつげ長いな…かわい…)
「…よし、セットも完了です！きゃ〜かわいい！」
「わ…ホントにスゴイです。
これじゃあ、毎日やってもらいたくなっちゃいます。」
「あ〜キュンとする…！私も毎日Aさんの髪いじりたい！」
彼女がお礼を言いながら椅子から立ち上がろうとしたとき、いきなり立ったからかバランスを崩して転びそうになる。
「わっ！…え、あ、ナムジュンさん！」
「あっぶね…大丈夫ですか？Aさん。」
「は、はい、すみません…ありがとうございます。」
「いえいえ。」
慌てて立ち上がり彼女を抱きとめて支えた。
支えたときにしたふわりと甘い香りにまたキュンとする。
(近いな…抱きとめると細いし、いい匂い…)
そんなことを考えていると、後ろから俺の親友が声を上げた。
「ナムジュナー！いつまで抱きしめてるつもり！？」
「あーわかったから騒ぐなホソク…」
「す、すみませ！私いつまでも体重かけちゃって…」
「ああいや、大丈夫ですよ。」
親友の言葉によって離れてしまった彼女。
少し残念に思って彼女を見ると顔が真っ赤に染まっていた。
(その顔は、反則だろ…)
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ひおり(プロフ) - とっても面白いし、背景？とか文字フォントとか可愛いですね！因みにこういうのはどうやるのですか？？ (2019年8月5日 13時) (
レス) id: 54b1b3a773 (このIDを非表示/違反報告)
shoko0619(プロフ) - Satieさんの小説大好きです。一気に読んでしまいました。更新楽しみに待ってます。頑張ってください。 (2019年4月2日 6時) (レス) id: 9301928d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Satie | 作成日時：2019年3月24日 2時
