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118th Love ページ24

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唇が離れて何分、何秒そうしていたのか。





もう一度、勇征くんが「ごめん、」と謝った。



それに私が答えることもなく、またお互い見つめ合うだけ。





そんな時間を破壊するかのようにしてインターホンが鳴る。



ナイスタイミング、心の中でそう呟いて立ち上がった。





「多分黎弥くんだよ、勇征くんのお迎え」



勇征「……果歩さん、」



「……気をつけて帰って。それと、もう泥酔いしないようにね?」



勇征「待って果歩さん、俺本当に好きだから」





「じゃあ嫌いになって。私は勇征くんが思ってるような心が綺麗な人間じゃない」





悔しそうに口を噤んだ勇征くんを見て、廊下へと出た。





勇征くんは今どんな気持ち?



「キスは受け入れたのに」なんてこと思ってるのかな。





そのまま嫌いになって。



最低だと思って。





一歩、一歩と歩く度に背中が重くなる。



罪悪感と虚無感が私の足を掴んで離さない。





がちゃりとドアを開けると、焦ったように息を切らしている黎弥くんが立っていた。





黎弥「果歩っ、ごめん!」



「大丈夫だよ、勇征くんも酔い覚めてきたみたいだし連れて帰ってあげて」





そう言って家の中に入れれば、びっくりしたように私の顔を見た。



それから申し訳なさそうに眉を下げた。





黎弥「果歩、勇征が何かした?」



「ん?ちょっと喧嘩しただけ。あんなベロベロに酔ったらダメだよって、一応芸能人だからね」



黎弥「…そっか、」



「…………黎弥くんも同罪だよ!?笑 あんな酔っぱらい放ったらかしにしちゃダメでしょ!笑」



黎弥「…あはは笑 ごめんごめん、俺も悪かったな」





全てを分かったかのように笑った黎弥くんはリビングの方へと足を進めていく。



その時に丁度勇征くんも廊下に顔を出した。





黎弥「勇征ごめーん、酔い冷めた?」



勇征「ほんとに!後輩置いていくとかないっすよ〜!酔ってた時の記憶全部ないですもん」





そう言った勇征くんとバチッと目が合った。



一瞬で直ぐに目を逸らされて、そのまま「帰りましょ」と黎弥くんの手を引いて玄関まで歩いてくる。





勇征「果歩さん、お邪魔しました。これからは酔いすぎないように気をつけますね」



黎弥「え、あ、じゃあお邪魔しました!」





私が声を出す前に出て行ってしまった二人に呆気に取られたまま、ズルズルと床に座り込んだ。





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nadegata_love0(プロフ) - こんにちは!初めまして!このお話ここまで読んできてすごく好きで続きがすごく気になるのですがもう書かれることはありませんか? (2021年3月5日 0時) (レス) id: 4832a1264c (このIDを非表示/違反報告)
るぶ(プロフ) - 続き気になります。更新待ってます! (2020年8月14日 18時) (レス) id: 6e3ccbc5ee (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - しんどいです(涙)いっちゃん素敵でした、、、、こんなに辛い思いしてるのに、、、、早く幸せになって欲しい、、、、これからも更新楽しみにしてます!! (2020年6月5日 23時) (レス) id: 32eabf2622 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - ほんと辛いですね。村崎さん?ほんま邪魔者やぁあ!meとまこの関係を崩すなぁあ泣 (2020年5月31日 5時) (レス) id: cb4bf61be0 (このIDを非表示/違反報告)
lulu.etoile(プロフ) - ゆみさん» 樹くんは細かい所までしっかり見てるんです!(持論) (2020年5月26日 22時) (レス) id: 7fe182f52c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:lulu.etoile | 作成日時:2020年5月12日 21時

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