109th Love ページ15
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side...Itsuki
走って乱れた息をお互いに整える。
質問には答えてくれず、黙って俯いてるまこっちゃんに今度は違う質問を投げかけた。
樹「村崎さんと付き合ったってのはほんと？」
慎「っ、…………ほんとですけど、」
まだ知られてるはずのないその情報に驚いたのか、勢いよく振り返り、目を見開いて俺を疑視した後、観念したかのようにゆっくりと頷いた。
その答えに、体の何処かから今までにないような怒りと悲しみが込み上げてくる。
樹「果歩の気持ち分かってんの？聞いてたんじゃないの？今の言葉」
慎「………」
完全に頭に血が昇ってしまった俺は、理性の欠片も無くなってしまって、心に収まりきれない言葉が自分の口から容赦なく飛び出す。
それでもまこっちゃんは、ただ黙って俯いているだけ。
それがまた俺を腹立たせて、まこっちゃんに一歩詰め寄った。
慎「………樹さん、」
樹「聞いてたんだろって！」
慎「………」
北人「樹！」
遠くで北人さんの俺を呼ぶ声が聞こえるけど、そんなのも気にしてられない。
どうしてこんなにも自分が苛立っているのかも自分自身よく分かってなくて、それでもまこっちゃんに怒鳴らずにはいられなかった。
慎「すいません、」
樹「果歩の気持ちはどうなんのって聞いてんの！果歩がどんな気持ちで毎日泣いてんのか知ってんの！？誰のせいで泣いてんのか知ってんの！？」
北人「樹っ、ここ廊下だから落ち着けよ！」
慎「………すいません」
もう感情の歯止めも一切効かなくて、無様に子供みたいに怒鳴り散らす俺を後ろから羽交い締めするように北人さんが抱き締める。
まこっちゃんは困惑したような表情で俺を見ていて、それでも口からは「すいません」って謝罪の言葉しか出てこなかった。
その謝罪が誰に向けられてるのか。
そんなの俺には分からないし、分かりたくもない。
まこっちゃんの顔を見る度に果歩の泣き顔が頭に浮かんで。
まこっちゃんのことも果歩のことも大好きな筈なのに、応援してる筈なのに。
今こうして、メンバーのことも果歩のことも裏切って他の女と付き合ってることが許せなかった。
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樹くんって大切な人を傷つけられると『藤原樹』じゃなくなりそう(←私の妄想が爆発した結果)
要するに彼は多重人格(ってことを真顔で考える作者)
皆さんにとっての『藤原樹』というものを教えてください笑
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nadegata_love0(プロフ) - こんにちは！初めまして！このお話ここまで読んできてすごく好きで続きがすごく気になるのですがもう書かれることはありませんか？ (2021年3月5日 0時) (
レス) id: 4832a1264c (このIDを非表示/違反報告)
るぶ(プロフ) - 続き気になります。更新待ってます！ (2020年8月14日 18時) (レス) id: 6e3ccbc5ee (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - しんどいです（涙）いっちゃん素敵でした、、、、こんなに辛い思いしてるのに、、、、早く幸せになって欲しい、、、、これからも更新楽しみにしてます！！ (2020年6月5日 23時) (レス) id: 32eabf2622 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - ほんと辛いですね。村崎さん？ほんま邪魔者やぁあ！meとまこの関係を崩すなぁあ泣 (2020年5月31日 5時) (レス) id: cb4bf61be0 (このIDを非表示/違反報告)
lulu.etoile(プロフ) - ゆみさん» 樹くんは細かい所までしっかり見てるんです！(持論) (2020年5月26日 22時) (レス) id: 7fe182f52c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：lulu.etoile | 作成日時：2020年5月12日 21時
