すれ違う2つの心は

91st Love ページ46

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side...Kenta





瑠唯「まさか東北の方からこっちまで飛んでくるとは思わなかったからびっくりしたよ」



健太「あれは昂秀が悪いよ」





実はランペの中で女の子加入を1番反対していたのは意外にもあの鈴木昴秀。



あの頃の昂秀はなんでか分からないけど(大方荒れてただけ、年頃だし)、果歩のことを凄く毛嫌いしていた。



確かに俺たちも納得してない部分はあったけど、昂秀の嫌いですオーラはこっちが見ててひやひやする程で。



そのオーラに気付いていた果歩本人も昂秀に対して少なからずの苦手意識はあったと思う。





そしてそれが爆発したのはルートAでの武者修行中。



何を引き金にああなったのかはもう覚えてないけど、昂秀が果歩に対して「要らない」という言葉を発した瞬間に果歩はメンタルが崩れ落ちた。



それと同時にサポメン時代にずっと一緒に居た樹が柄にも無く大声を出して。



北ちゃんと龍も今にも泣きそうな状態で、LIKIYAさんがいなかったらどうなってたんだろうって今考えると鳥肌が立つ。





結局あの日、樹の言葉で果歩は一旦休みを取ることになった。



そしてまこっちゃんがいるルートCの元に送還された。





健太「今はあんなに仲良いのに」



瑠唯「まぁ、大きな事で一回ぶつかりあってるから絆も深まったんじゃない？」



健太「果歩がいない状態で公演したけど大失敗だった」



瑠唯「昂秀泣きながら謝ったらしいじゃん笑 見たかったな〜」



健太「いやいや、ほんと怖かったから」






果歩が戻ってきた時には昂秀は号泣。



ルートAみんなで円になって弱音ぶつけまくって夜通し泣いた。



次の日の公演なんて全員目が腫れてて、顔めちゃくちゃブサイクだったけど今までで一番最高なパフォーマンスができたと思う。





果歩が泣きながら弱音を吐いたのはあれが最初で最後。







瑠唯「たまには弱くなってもいいのに強がるようになっちゃったからなぁ」



健太「甘えれない子だからね」





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