淡い恋心の行方は

8th Love ページ9

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side...Makoto





「ねぇねぇ、やっぱお客さん居ないのって寂しい？」





果歩が言ってるのは、この前のTGCのこと。

今、世界中で流行ってるコロナウイルスのせいでlive中継であったTGC。



壱馬「んー、なんか今までにない新鮮な感じだったよね」

「でもさ、やっぱりお客さんの声聞こえないのって寂しくない？」

樹「コロナ流行ってるから仕方ない」

「まぁね、私が観客席座って叫んであげてもよかったんだよ？」

壱馬「笑笑」

慎「亜嵐さんが果歩いたら良かったのにって言ってたよ」


すいません。実は玲於さんに教育された果歩は、主に亜嵐さんやメンディーさんに当たりが強いんです。

因みに僕も。果歩の影響ですけどね。


「…あー、前言撤回で笑」

「「笑笑」」


ほらね。まぁ、でもこれが果歩の愛なんで。


樹「果歩見てたの？」

「見てた見てた。玲於さんと見てたよ」



そういえば、玲於さんと出かけるって言ってたもんなぁ。

ちょっと嫉妬するけど、まぁ見ててくれたならいいや。



「亜嵐さんが顔面力が強いとか言ってるの見てて、玲於さんが『うわ、自分のことイケメンって言ってる』ってめっちゃ笑ってた」



うわ、めっちゃ言ってそう。
てか、観客いなくてカメラに手振ってるの見てめっちゃ爆笑してそう。



「しかもね、慎が吉村さんに肌綺麗って言われるの見てて、俺の方が綺麗だしって張り合ってた笑」

慎「あれ、なんて反応すればいいか分かんなくて笑」

壱馬「俺は面白かったよ笑」

「壱馬くん、慎が困ってるの見るの好きだもんね」

樹「たまに、ドS発揮してきますよね」


壱馬「え、そう？」

「ま、そんな壱馬くんも好きだよ？ってね」


まこいつ「……………」

壱馬「えー、果歩だいすきっ！」



あーあ、果歩がそんなこと言うから壱馬さん抱きついちゃったじゃん。


壱馬さんに抱きつかれて、驚きながらも壱馬さんの背中に回そうとする果歩の手を引っ張って自分に引き寄せる。



壱馬さんは寂しそうにこっち見てるし、樹さんはニヤニヤしてこっち見てるし。


……うわ。なんか恥ずかしくなってきた。



「慎、顔赤いよ」

慎「え、うそ」

壱馬「かわいい〜」

樹「まこっちゃん、壱馬さんにも嫉妬するんだ」


うわ、やらかした。
めっちゃ恥ずいよ、俺。





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