検索窓
今日:6 hit、昨日:14 hit、合計:420,293 hit

38th Love ページ39

.
side...Makoto





果歩に自分とお揃いのピアスを買って満足して店を出る。



昨日、果歩が亜嵐さんと飲みに行ってたのをモバイルにあげてて少しだけ嫉妬した俺は、朝から果歩に鬼コール。


オフの日は大体ずっと寝てるか録り溜めしてるドラマを見るかの果歩だから、どうせ誘っても来てくれるだろうから強制連行。




「ねぇ、慎!」


慎「ん?」


「今日さ、一緒にたこ焼き焼こうよ!」


慎「…は?なんで、」



果歩がそう言って指さした方を見ると、1組の親子がたこ焼きを食べてる姿。

果歩はそれを可愛いなぁ、なんて言って眺めてる。


時々、果歩はすれ違う親子を見て少し羨ましそうな、懐かしそうな、寂しそうな顔をする。



その理由は、きっと両親にずっと会ってないから。


果歩の両親は弁護士と大学教授で、人より裕福な家庭で育っている。らしい。

両親は果歩には医者としての道を進んで欲しい、そう思ってたらしいんだけど。


ダンスに目覚めてしまった果歩は、どうしてもダンスと歌を仕事にしたくてGENERATIONSさんの夢者修行に参加したらしい。


それから両親とは上手くいってなくて、中学からは親戚の家でお世話になって、そのまま寮生活を始めたから両親には5年以上も会っていないらしい。



果歩のお兄さん2人は応援してくれてるらしいけど、両親に関しては連絡先も知らないから連絡もつかないって。



だからっていうのはアレだけど、果歩が寂しい時は俺たちメンバーが寄り添ってあげないといけないと思う。


頼り相手になってあげないと、と思う。


果歩は強がりで、特に武者修行が始まってからは全くといって弱音を吐かなくなった。

昔から人前で泣くことは殆どなかったけど、やっぱり悩みがあったら俺たちにも話してほしいし、吐き出してほしい。





慎「果歩が作ってよ?」


「えー、手伝ってくれないのー?」


慎「後ろで見守ってるから」


「ほんとに要らない役割だね、それ」


ふと、自分は果歩にとってどんな存在なのか、どんな役割なのかを聞きたくなったけど、やっぱりこの関係を壊したら元には戻れない気がして聞けなかった。


心地いい今の場所を踏み外さないように歩き続ける自分は相当な弱虫なのかもしれない。





.

39th Love→←37th Love



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (182 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
958人がお気に入り
設定タグ:THERAMPAGE , 長谷川慎 , GENERATIONS
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

lulu.etoile(プロフ) - ゆあさん» ありがとうございます!もうすぐ第2弾に移行するのでそちらも是非読んでください! (2020年3月17日 21時) (レス) id: 7fe182f52c (このIDを非表示/違反報告)
lulu.etoile(プロフ) - すっごく嬉しいけど結ばれるのまだまだ先かもです!それまで読んでいただけたら嬉しいなって思います! (2020年3月17日 21時) (レス) id: 7fe182f52c (このIDを非表示/違反報告)
lulu.etoile(プロフ) - ゆみさん» 嬉しいです!頑張ります! (2020年3月17日 21時) (レス) id: 7fe182f52c (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - うわ、いい!! (2020年3月17日 2時) (レス) id: 0e803c254a (このIDを非表示/違反報告)
ef(プロフ) - もう早く結ばれてほしいです! (2020年3月16日 22時) (レス) id: 4813a6b67d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:lulu.etoile | 作成日時:2020年3月3日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。