34th Love ページ35
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亜嵐さんは少し黙った後に、そっか、と一言呟いて微笑んだ。
亜嵐「果歩、仕事も大事だし、楽しいだろうけどさ、ちゃんと自分のことも甘やかしてあげなよ?」
「…?私だいぶ甘やかしてますよ?自分のこと」
メンバーにマイペースって言われるほど時間にルーズだし、食べたいものあったらトレーニングとか気にせず食べちゃう。
自分は相当甘えた人間だと言うと、亜嵐さんは少し笑って「恋愛のほうだよ」って。
亜嵐「そんなに鈍感じゃないでしょ?俺が言ってんのは、果歩だってもう21なんだから恋愛の一つや二つだってしていいんだよ、ってこと」
果歩は今まで頑張ってきたんだから、って、なんか私が恋愛経験ないからヤバいみたいな言い方じゃない?
私、今は恋愛じゃないってさっき言ったんだけどなぁ。
でも、やっぱり21にもなって恋愛未経験ってどうなのかなっても思う。
「やっぱり恋愛しないとやばいのかなー」
亜嵐「なに、気になってる人でもいる?」
「いませんよ。事務所内くらいですもん、関わりある人」
亜嵐「俺はメンバー内恋愛ありだと思うな」
「え?…いや、メンバーはもう家族みたいな感じなんで。っていうか、亜嵐さん酔ってます?笑」
亜嵐「…………あー!!酔ってるかも〜!」
「え、!待って待って!それ私のお酒!」
亜嵐「うわ!何この味!これ果歩のじゃん!」
「いや、私が先に言った!」
亜嵐「…いや、でも美味しい」
「ちょっと!ふざけないでくださいよ!玲於さんに言いますからね!笑」
亜嵐「待って待って待って!それだけは勘弁!!」
「今すぐ新しいの頼んでください!」
亜嵐「はい!今すぐっ!」
メンバー内恋愛。
その言葉を聞いて、メンバーは家族だと咄嗟に答えたけど、それと同時に湧いた感情。
ライブ前の興奮状態のような確かなものではなくて、嫉妬のような汚いものでもなくて。
モヤモヤとしてくすんでいて、掴もうとすればすり抜けてしまいそうな不確かな感情。
これの意味を知るのはきっともっと先の話。
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すいません。
今までお話ひとつひとつにタイトルつけてきたんですけど、ストーリー性が無くなってきた気がしてるので番号にしていきたいと思います。
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lulu.etoile(プロフ) - ゆあさん» ありがとうございます!もうすぐ第2弾に移行するのでそちらも是非読んでください! (2020年3月17日 21時) (レス) id: 7fe182f52c (このIDを非表示/違反報告)
lulu.etoile(プロフ) - すっごく嬉しいけど結ばれるのまだまだ先かもです!それまで読んでいただけたら嬉しいなって思います! (2020年3月17日 21時) (レス) id: 7fe182f52c (このIDを非表示/違反報告)
lulu.etoile(プロフ) - ゆみさん» 嬉しいです!頑張ります! (2020年3月17日 21時) (レス) id: 7fe182f52c (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - うわ、いい!! (2020年3月17日 2時) (レス) id: 0e803c254a (このIDを非表示/違反報告)
ef(プロフ) - もう早く結ばれてほしいです! (2020年3月16日 22時) (レス) id: 4813a6b67d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:lulu.etoile | 作成日時:2020年3月3日 20時