25th Love ページ26
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壱馬くんが出ていって訪れた沈黙。
先程とは打って変わってメンバーの表情は険しく、怒りに満ち溢れていた。
その怒りはこのストーカー野郎に向けられたものなのか、今まで黙っていた私に向けられたものなのか。
呆れられたかな。壱馬くん、怒って帰っちゃったのかな。
そんな不安に揺さぶられる。
あれから5分程してGENEさん達を引き連れた壱馬くんが戻ってきた。
既に話は聞いているらしくて、楽屋に入ってくるなり私を見て微笑んでくれた。
うちのメンバーは怒りすぎて挨拶も忘れてしまっている。
なんなら、先輩のことまで睨むように見てる。
最後に入ってきた玲於さんは私の前までやってきて『おつかれ』と言って頭を撫でてくれた。
玲於「やっと来たじゃん。俺心配してたからな、まじ」
亜嵐「うわ、俺ここまでだとは思ってなかった」
先輩方が言葉を発しているのを聞いている中、亜嵐さんの言葉が私の頭の中に引っかかった。
「…亜嵐さん、知ってたんですか」
亜嵐「いや、知ってたっていうか」
そう言って7人で目を合わせて、裕太さんがこちらに携帯画面を見せてきた。
その画面の周りに陣さんや壱馬くん、北人くん、慎が集まる。
北人「…果歩のストーカーを目撃した人がいるってことですか?」
その画面に記されていたのは
『さっき渋谷で果歩ちゃんとまこっちゃんが歩いてたけど後ろからめっちゃ着いて行ってる人いたよ?メンバーぽくはなかったけど大丈夫かな?』
という文字。
亜嵐「HIROさんにはお伝え済みで警察と連携して、書き込んだ人に話聞いて情報集めてるみたいだけど、」
玲於「ホントのことか分かんないし、ランペに言ったらみんな暴走するでしょ、まこっちゃんとか」
でも、ここまでは想像してなかったな〜、と亜嵐さんは少し険しい顔。
海青「え、もう会社動いてるんですか?」
隼「うん、HIROさんに言っちゃったし、こっちでどうにかするって言ってたし」
え、待って。私勇気出して来たのに会社側みんな知ってたってこと?
「……HIROさん、怒ってました?」
今まで隠してて、それなのに先輩にバレて私が伝える前に知られてたなんて。
先輩使ってHIROさんにお伝えするとか、後輩として最低じゃん。
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lulu.etoile(プロフ) - ゆあさん» ありがとうございます!もうすぐ第2弾に移行するのでそちらも是非読んでください! (2020年3月17日 21時) (レス) id: 7fe182f52c (このIDを非表示/違反報告)
lulu.etoile(プロフ) - すっごく嬉しいけど結ばれるのまだまだ先かもです!それまで読んでいただけたら嬉しいなって思います! (2020年3月17日 21時) (レス) id: 7fe182f52c (このIDを非表示/違反報告)
lulu.etoile(プロフ) - ゆみさん» 嬉しいです!頑張ります! (2020年3月17日 21時) (レス) id: 7fe182f52c (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - うわ、いい!! (2020年3月17日 2時) (レス) id: 0e803c254a (このIDを非表示/違反報告)
ef(プロフ) - もう早く結ばれてほしいです! (2020年3月16日 22時) (レス) id: 4813a6b67d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:lulu.etoile | 作成日時:2020年3月3日 20時