23rd Love ページ24
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改めてメンバー一人一人の顔を見る。
私が想像していた怒ったような呆れたような顔をしてる人なんて誰もいなくて、皆が優しい顔をしてて。
「………………怒ってない、んですか？」
思わず出てきてしまった言葉。
そんな私の言葉にメンバーは一瞬だけ驚いた顔をする。
瑠唯「怒るわけないじゃん」
壱馬「果歩が戻ってきてくれて俺らは嬉しいよ」
その言葉に泣きそうになって慌てて目を逸らす。
そして逸らした先にいたのは慎。
目が合ったと思ったら何も言わずに私の目の前まで歩いてくる。
慎「意外と早かったじゃん」
何故か勝ち誇ったような慎の顔が少しだけ癪に障るけど今は嬉しいから何も言えない。
「………なに」
慎「べつに？」
「…あ、そ」
慎「………果歩、おかえり」
それだけ言って慎はまた離れていく。
きっと慎は私がこのダンボールのことについて話すということを分かってて。
だからまだ、『ただいま』って言葉も言わせてくれない。
私がここに帰って来れるのは、私自身が自分と向き合って、メンバーと向き合って、自分で悩みを打ち明けた時。
これを言わないと私がここに来た意味がない。
あきちゃんがわざわざ福岡から私の家に来たのも、メンバーが私のために心配してくれたのも、全部が無駄になる。
メンバーのことだから、きっと、私のせいで仕事も全部先延ばしにしてくれてるんだ。
ちゃんとこの問題と向き合わなきゃいけない。
メンバーが心配してくれた分だけ、笑顔で出迎えてくれた分だけ、自分がそれ以上に強くなってこの問題を受け止めなきゃならない。
みんなを前にして、緊張を少しでも解すためにゆっくりと深呼吸をする。
緊張しすぎて家から事務所まで歩きながら考えていた言葉も全部忘れちゃったけど、私の言葉で話せばきっと分かってくれるはずだから。
「…………え、っと、あの、すいませんでした」
無意識にダンボールを持つ手に力が入っていて、それを見兼ねた慎がまた私によってきて横に並ぶ。
慎「1回座りなよ、俺ずっと横にいるから」
あぁ、こんな時でも私の味方についてくれて、私の不安を少しでも拭おうとしてくれる慎は私にとって昔からずっとヒーローだなぁ。
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lulu.etoile(プロフ) - ゆあさん» ありがとうございます！もうすぐ第2弾に移行するのでそちらも是非読んでください！ (2020年3月17日 21時) (
レス) id: 7fe182f52c (このIDを非表示/違反報告)
lulu.etoile(プロフ) - すっごく嬉しいけど結ばれるのまだまだ先かもです！それまで読んでいただけたら嬉しいなって思います！ (2020年3月17日 21時) (レス) id: 7fe182f52c (このIDを非表示/違反報告)
lulu.etoile(プロフ) - ゆみさん» 嬉しいです！頑張ります！ (2020年3月17日 21時) (レス) id: 7fe182f52c (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - うわ、いい！！ (2020年3月17日 2時) (レス) id: 0e803c254a (このIDを非表示/違反報告)
ef(プロフ) - もう早く結ばれてほしいです！ (2020年3月16日 22時) (レス) id: 4813a6b67d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：lulu.etoile | 作成日時：2020年3月3日 20時
