淡い恋心の行方は

19th Love ページ20

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事務所に行かなくなって早一週間。
今日もボーッとしてる内にもう日が沈む頃。



大の大人が一週間も仕事をサボって何してるんだ、という感じではあるけど。


「………言う勇気がない」



今でもずっと来る封筒の数々。

最近は事務所に行かないため、外にも出ておらず、写真は入っていないものの、手紙の内容は少しずつ私の心を抉っていく。



『やっと辞めてくれたの？』



ダンボールを見ると、日に日に溜まっていっていて、大きなダンボールがもういっぱいになりつつある。



4日ほど触っていない携帯を久しぶりに開くと、メッセージの数々。


メンバーからも入っているし、その他、先輩方や仲良しのスタッフさん、後輩からも来ている。


一人ずつ確認していると丁度入ってきた1件のメッセージ。




哲人(あきと)『元気してる？今東京いるけど飯行くか？』




4つ上のお兄ちゃんからのメッセージで、珍しくご飯のお誘い。


行く、と一言返して準備を始める。


久しぶりに鏡で見た自分の顔は、自分でも分かるくらいにげっそりとしていて、隈も酷くて、まともな食事も摂っていなくて血色も悪い。



これは外に出れる顔じゃないと思い、家に来てもらうことにした。


相談にも乗ってもらいたいし。




7時頃。お兄ちゃんはやって来て。


家に着くなり、私の顔を見て、幽霊だと叫ぶ。



「………うるさいんだけど、」

哲人「ごめんって 笑、鍋でいい？」

「うん」


2人で支度をして、鍋を囲む。


「あきちゃんが来るの珍しいね」

哲人「え、朔也(さくや)と会ってんの？」

「会ってるも何も、さっくん東京いるよ？」

哲人「え、知らんかった」



まぁ、それもそう。あきちゃんはよく連絡してくれるけど、2つ上のさっくんはほとんど自分の話をしない。


東京にいることは知っているけど、連絡を取ることも数ヶ月に1回くらい。


哲人「へぇ〜そうなんだ。初耳すぎるんだけど。」



その後も、あきちゃんの近況報告や彼女との惚気を聞いて、やっと切り出してきたこの話。


哲人「…で？グループ内でなんかあったの？」

「最初からそれが聞きたかったくせに」

哲人「いや、彼女の話になるともう…」

「うざいうざい」

哲人「リア充にしか分かんないことだってあるの」

「なに、喧嘩売ってる？」

哲人「嘘やって」





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昨日更新するのすっかり忘れてたので今から昨日の3話分も載せます！

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