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眉間にシワを寄せてこちらを見つめる。
サ「…わりぃ、ちょっと背中見せてくれ」
『あ、いや…、待って…！』
そう言っても彼は止まらず背中を見られてしまった。
サ「こ、れは……」
人の肌が焼けただれるなんて、
みていて気持ちいいものではない。
かなりグロテスクなものになっているだろう。
『っ……見ないで…』
なんでこんな言葉が出るんだろう。
なんで涙が出るんだろう。
………
…あぁ、私、彼に嫌われたくないんだな。
堂々と巡る気持ちが言葉にできなくて、
溢れ出た言葉は嫌われたくない一心の
見ないで、だけ。
彼は今までの私の態度を踏まえて、
ただの拒絶と受け取るだろうか。
サ「…」
無言の時間が苦しい。
何を考えて何を見つめているの？
ポロポロとこぼれる涙にズズっと鼻を啜る音。
少し苦くて甘いタバコの煙に包まれて、
彼は私に一言伝えた。
サ「大丈夫。ずっと愛してるよ」
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作者名：ma | 作成日時：2022年9月20日 19時
