最後はすべてを愛し合おう。 (ページ33)

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『…サンジさん…』

私を支えていた男が手を離し、

ペタリとその場に座り込む。

彼と目が合うと、丸い目を大きく見開いて、

テメェら…、と低い声が響いた。

サ「よくもAちゃんの可愛らしいお顔を…」

腫れているのか、アザになっているのか、。

私の殴られた頬を言っているんだろう。

幸い背中はバレていない。

しかし頬を殴られたというだけで彼はワナワナと震え、

今にも襲い掛かろうとしていた。

男「1人だけだ！やっちまえ！！」

という掛け声と共にヤツらが飛びかかるが、

容易く倒していく。

いつも優しくて可愛らしい人なのに、

戦うとこんなに強くなるんだ、。

なんて呑気に眺めていた。

あっという間にカタがつき、

大丈夫か？と私に駆け寄る。

私を抱え上げようと背中に手を回した時、

思わず痛いと叫んでしまった。