最後はすべてを愛し合おう。 (ページ31)

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『っ…』

思わず目を見開き血の気がひく。

彼が持ってきたのは真っ赤に熱せられた鉄印だった。

男1「わかるか？天竜人がよくつかう焼印だよ」

紋章は違うがな、とゲラゲラと下品に笑う。

2人がかりで私を押さえつけ、

ナミさんから借りた服をビリビリと破いた。

裸を見られることは慣れているのに、

触れられた肌が冷たくなる気がする。

男に背中を向けるよう姿勢を変えられ、

いよいよまずいなと実感した。

呼吸が少し乱れる。

いつ押されるのか、見えないのがあまりにも怖い。

息を深く吐いたとき、ジュッと肌が焼ける音と匂いと、

表せないほどの痛みが背中を襲った。

『あ”っ、あぁ、あ！！』

身を捩るが男2人に抑えられどうしようもない。

鉄が離されても私の背中の痛みは消えない。

腰が落ちて、立てなくなっても、無理やり立たされる。

男1「いい声が聞けた。」

後ろから満足そうな声が聞こえ、

コツコツと私に近づいた。