最後はすべてを愛し合おう。 (ページ22)

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ベッドの隅にうずくまりながら鼻を啜る。

コンコンと丁寧に扉がなり、どうぞと声をかけると、

サンジさんが現れた。

サ「入っていいかい？」

コクン、と頷き彼がベッドに腰掛ける。

少しの沈黙が生まれ、

ごめんなさいと謝ろうとした時、

サ「ごめんね、

俺がちゃんと受け取ってあげられなかったから。」

と先に謝ってきた。

『そんな…！…わ、私がちゃんとしてなかったから…』

サ「Aちゃんが気にすることじゃない。

…ほんと、ごめんね。」

彼は少し眉を下げて謝り、私を見つめた。

『…どうして、私なんかを気にかけてくれるの、』

思わずそんな言葉が出てきて、

そうだなぁ、と彼は考える。

サ「女性を泣かせたままにしておくなんて男じゃないだろう？

それに君がとても魅力的な女性だからだよ。」