７話 隔てた戸一枚の ページ10
？「なぁ、あんた本当に待つのか？」
貴「待ちますよ。でも、そうなると暇ですね・・・どうせですからお話しませんか」
？「話すことなんか何もない。」
貴「まぁまぁ、そんなに邪険にせずとも・・・」
？「・・・」
貴「ところで、君、名前は？」
？「・・・薬研籐四郎だ。」
貴「ありがとう。薬研って呼ばせてもらってもいい？」
薬研「ああ。」
あれ、少し敵意が薄れた・・・？
貴「・・・薬研は、仲間想いなんですね。」
薬研「は・・・なんだいきなり」
貴「いえ、ただ今純粋にそう思ったんですよ。だって、そうでなければ、ずっとここにいませんもの」
薬研「・・・どういうことだ」
貴「つまり、貴方が私を見張らないと、仲間が傷つけられるかもしれないから気づいた自分がって、思っているのでしょう？」
薬研「・・・！」
貴「そういう心、すごく綺麗で、良いと思います。羨ましいくらいです。そんな気持ちになれることも、そんな大切な存在がいることも・・・」
薬研「・・・あんたにはいないのか？」
貴「・・・うん、」
薬研「・・・家族はいないのか？」
貴「一応いるけれど・・・おっと、この続きはお互いが心から信頼しあえるようになれば言うことにするよ」
薬研「・・・」
貴「変な空気になったね。・・・あ、そうだ、私、暖かみとか分からないから、聞かせてくれないかな、君たちの話」
・
・
・
薬研「・・・そしたら乱がよー・・・」
貴「クスクス・・・へぇ、そんなこともあったんですか。楽しそうですね」
薬研「・・・でも、たくさんの仲間が折れていった。兄弟も、もう半分もいねぇ」
貴「そう・・・ねぇ、質問してもいい？」
薬研「・・・何だ？」
私は、一呼吸置いて言った
貴「その・・・薬研のお仲間は、いつ頃折れたの？」
薬研「え・・・まちまちだが・・・」
ん〜・・・そのまちまちが聞きたいんだけどな
貴「え・・・と、じゃあ、言い方を変えるね。二週間以内に折れた刀剣はいる？」
薬研「なら、結構いると思うが・・・」
ふたたび、そう、と区切り、沈黙する。
正直、私の人並み外れた霊力を駆使すれば、破壊した刀剣を直すことができる。
しかし、この傷つきすぎた刀たちは、果たして受け入れてくれるだろうか・・・？
いや、迷っていても仕方がないか
私は覚悟を決めた
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 919人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マリンカ(プロフ) - メルラさん» ありがとうございます！とても嬉しいです…！亀更新ですが、じわじわ進めていくので、これからも見守って頂ければ幸いです(*･ω･)*_ _)ﾍﾟｺﾘ (2018年3月20日 14時) (
レス) id: 19ab78293d (このIDを非表示/違反報告)
メルラ - ヤバイこれめっちゃいい話……続きがとても楽しみです!!更新頑張って下さ!! (2018年3月19日 1時) (レス) id: b1a3be6552 (このIDを非表示/違反報告)
マリンカ(プロフ) - 千本桜さん» コメントありがとうございます！わあぁ…優しさが痛み入るうぅ！！ほんとに嬉しいです、あっ目から謎の液体が()こんな不甲斐ない作者を見守っていただいて感謝の極です。更新じわじわ頑張りますね！ (2018年2月1日 23時) (レス) id: 19ab78293d (このIDを非表示/違反報告)
千本桜 - これからも頑張ってください！応援してます！更新ゆっくりで大丈夫なので頑張ってください！お体ご自愛ください！ (2018年1月30日 22時) (レス) id: e733f5adaf (このIDを非表示/違反報告)
神無（かんな）(プロフ) - 突然失礼します、( ・ω・)∩ｼﾂﾓｰﾝです。好きな人（刀）が居たら教えてください＼(__) (2017年8月15日 17時) (レス) id: 4dab414ddc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：マリンカ | 作成日時：2015年5月1日 17時
