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透明人間 ページ9
実はさ、僕透明人間になったみたいなんだよね。
ほんとはすごい嬉しいんだけど、不便なことがあってさ。
みんな僕のこと見えてないから、陰口も聞こえちゃうし。
誰にも見られてないって思ってることも、僕は見てたりするんだよね。
ねぇ、僕の声は君に聞こえてる？
君の大嫌いな僕の声は君に届いてますか？
知らない顔して楽しく生きるのやめてもらってもいいですか？
ほんとは全部わかってるんだ。
透明人間になってないのも。
僕の声が君に届いてるのも。
君が僕を無視してるのも。
お願いだから、無視しないで。
ねぇ、僕を見て。
僕のこと、少しは認めてくれる？
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作者名：はる | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mako1111/
作成日時：2020年1月28日 22時
