ろく。* ページ9
『はぁ…。ん、』
普段、ハニトラや私的な肉体行為ではたかが胸を愛撫されたくらいで声など出ない(もちろん演技では出すが)。
これもやはり秀一さんだからなのか…
「ホォー…。演技かと思ったがちゃんと感じているんだな」
と、押し倒すように下腹部を触ってくる。
愛撫されただけで膨れ上がったそこはまさに"体は正直"と体現しているようだった。
『ねぇ、もういいから…もっと先、してください』
恍惚の表情でそう強請ればスイッチが入ったようで、かけていた眼鏡とウィッグを外し、途端に 赤井秀一 になった。
「…いいのか?してしまって」
『秀一さんにならなんでも…』
「ホォー…俺のいない間に随分男を垂らし込んだみたいだな」
そう言うと俺をソファに押し倒す秀一さん。
その大人の色気と興奮を纏わせた顔に、つい恋する乙女のようなキュンキュンした気持ちになる。
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────
『あっ、あ…しゅぅいちさん、!』
俺が欲しいところ、好きなところを的確に攻めてくる秀一さん。
決して演技ではない自然な蕩けた声が漏れ出てしまう。
「…まるで女の子だな。キュウキュウ締め付けてくる」
どこを突いても何をしても締まりがとまらない。
自分の感度がいいのか、秀一さんが上手いのかなんて考えるヒマなんてなかった。
否、気持ち良さで考えられなかった。
『はぁ、ん、も、でそ…』
「…まだはやいぞ」
『だってぇ…秀一さんの、が…良すぎて、死んじゃう…』
「全く…あまり男を煽るんじゃない」
『煽ってなんかな、あっ、』
とろとろになった善がり顔でそう言われては、どんな男も敵わないだろう。
やはり、俺のいない間にたくさんの男と体を重ねたのだろうか。さっきからはだけたシャツの隙間からキスマークのようなものがみえる。
…何故だか妬けてしまうな。
俺はAにとって親代わりのようなもの。
俺にとってAは子どものようなもの。
その事実は変わりない。
だがやはり、自分が"特別"としているものが自分の手元から離れていくとどうしても自覚していなかった執着心がわいてきてしまうようだ。
「っ、そろそろイッてしまいそうだ…」
中には出すまいと、抜こうとした時。
「!」
俺の腰をガシッとホールドする脚。
『中に……いっぱい注いでください…』
「…いいんだな?」
『うん…』
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猫好き - ちゃーいるさん» コメ返しありがとうございます。これからも頑張って下さい!!(^○^) (2019年5月3日 10時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
ちゃーいる(プロフ) - 猫好きさん» ありがとうございます(^O^) (2019年3月6日 17時) (レス) id: 9d46b47ea3 (このIDを非表示/違反報告)
猫好き - 最高 神 天才!! でも見て恥ずかしくて顔真っ赤になりましたww (2018年12月16日 18時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
猫好き - アアアアアアアアアアアアアア(悶\(^^)/ (2018年11月20日 1時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
ちゃーいる(プロフ) - 美咲さん» ありがとうございます!ダラダラ更新ですがよろしくお願いします! (2018年6月14日 22時) (レス) id: 9d46b47ea3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藤咲 | 作成日時:2018年5月24日 1時