さん。 ページ6
さて、お兄さんの名前を知れたところで何か注文しなくては。
とりあえずメニューに"オススメ!"とかいてあるハムサンドにするか。
『すみません、ハムサンドとホットミルクお願いします』
「はい。少々お待ちください。」
ニコッと爽やかな笑顔で対応する安室さん。
一体何歳なんだろう。20代だよね…?
「ねえお姉さん!お姉さんはここ初めて?」
女子高生と一緒にいた小学生くんが私に話しかけてきた。
『そうですよ。君はよく来るんですか?』
「そうだよ!なんでお姉さんは僕に敬語なの〜?」
『えっ?初対面だからですよ。
初対面の人には敬語。これは小学生でも幼稚園児でもやってるんです。』
そう。実はこれ、五十嵐まことだけでなく
別に変える必要はないし変える気もない。
「お姉さんえらいね〜!でも僕にはタメ口でいいよ!僕、江戸川コナン。よろしくね!」
小学生くん、もといコナンくんは笑顔で私に手を差し出してきた。
『よろしくね。私は五十嵐まこと。』
と、差し出された手を握り返した。
「まことさんはモデルさん?すごくスタイルがよくてかわいいってさっきから蘭姉ちゃんと園子姉ちゃんが言ってたよ!」
「ちょっとコナンくん!!」
「こらガキンチョ!何言ってんのよ!」
…へぇ、蘭ちゃんと園子ちゃんっていうのか。
『あはは、ありがとうございます…。
モデルなんてとても…。まだ高校生ですし』
「えっ、同い年!!?高校生!?」
「うそ、全然みえない…」
よく言われる。
『これも何かの縁です。よろしくお願いします。蘭ちゃん、園子ちゃん
…って呼んでもいいですか?』
ちょっと照れたように言うと2人は心底嬉しそうな顔で「是非!!」とコナンくんと同じように握手を求めてきた。
「お待たせしました。ハムサンドとホットミルクです。
…おや、コナンくんたちとお話されたんですか?」
『はい。有難いことに。
安室さんも親しい仲なんですか?』
「ええ。…何故僕の名前を?」
途端に私を見る目は、疑いや疑問というものに変わった。
『あぁ、さっき園子ちゃんが呼んでたじゃないですか。』
そう言うと納得したのか、また先ほどまでの優しい目に変わった。
「そうでしたね。すみません、いきなり変なこと聞いてしまって」
『いえいえ』
…一般人ならいちいちこんなこと気にしないよね。
まさか安室さん…カタギじゃなかったりする?
などと思ったが今は忘れることにした。
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猫好き - ちゃーいるさん» コメ返しありがとうございます。これからも頑張って下さい!!(^○^) (2019年5月3日 10時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
ちゃーいる(プロフ) - 猫好きさん» ありがとうございます(^O^) (2019年3月6日 17時) (レス) id: 9d46b47ea3 (このIDを非表示/違反報告)
猫好き - 最高 神 天才!! でも見て恥ずかしくて顔真っ赤になりましたww (2018年12月16日 18時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
猫好き - アアアアアアアアアアアアアア(悶\(^^)/ (2018年11月20日 1時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
ちゃーいる(プロフ) - 美咲さん» ありがとうございます!ダラダラ更新ですがよろしくお願いします! (2018年6月14日 22時) (レス) id: 9d46b47ea3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藤咲 | 作成日時:2018年5月24日 1時