【名探偵コナン】虎視眈々。【男主】

じゅうろく。 ページ21

あ〜〜〜暇すぎないか？？？




今は学校終わって自宅。

たいていは少なくとも一日に2、3件は依頼が来ているはずなのに、今日はなんと0件！！


やばいって〜俺の収入源は情報屋と……、




…情報屋しかないのに〜〜



ピリリリリリリ………



突然鳴り響いたスマホに小さく驚き、電話に出る。


《よお…久しぶりだな》

『ええ、久しぶりですねぇ。今日はどうしたんですか？




ジン』


ジンもまた、俺に直接電話依頼が出来る数少ない人物だ。

絶対ろくな依頼じゃないけどな…。

《まだ小生意気な敬語キャラやってやがんのかよ？カルーア》

『いやだなぁ。キャラじゃなくて尊敬してるから敬語なんですよ？それに俺はもうカルーアの名前は持っていません』

こんな、お世辞にするには鳥肌が立つような皮肉を言ってやる。

ジンは、性格とやり方はいけ好かないが何かと気に入られていたようで割と甘えが効いていた。

…あと


『…もしかして、お誘いですか？』


何度か(数えれるくらいだが)、ジンとはいわゆる体の関係を持ったことがある。

初めてベルモットにハニトラを仕込まれ、いくらか慣れた頃、"腕を見てやる"とか言って半ば無理矢理させられたのを境に、むしゃくしゃしたとき、なんとなく、溜まっていて、…いろんな理由で相手をした。

《フッ、勘のいい犬はオレの好みだ。調教した甲斐があったってもんだぜ》

『お気に召したようでなによりです。で、もう1つはなんですか？』

《流石犬は鼻が効くな。お前、"バーボン"は知ってるか？》


バーボン…。

『バーボン…？ああ、俺と入れ違いで入ったっていう？』

《そうだ。そいつは今探り屋として組織でまあお前に代わって犬のようにせこせこやってやがる。だが、オレはそいつが………あ？ﾁｯ…仕事だ、明後日22時ホテルで待ってろ》


ﾂｰ、ﾂｰ、ﾂｰ…


いやなんやねん、めちゃくちゃ気になるだろ





こうやってジンは電話を寄越しては依頼かお誘いかを要求してくる。



ま、結局仕事はなかったけどいいか。

じゅうなな。＊→←じゅうご.ご。

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