新学期のクラス ページ4
やっと校舎に入ると、まず前のクラスに行く。
えーっと新しいクラスねー、私は……
「Aの名前、二組にあったよ」
楽しみに探していたのに、ネタバレしてくるジェヒョン。
私の心が狭いんだろうか、
いや、そんなことないよね、毎年ネタバレしてくるジェヒョンが悪い！
「ジェヒョンの名前もさっき二組にあったよ！」
仕返しするつもりでそう言えば。
「知ってる。さすがにAと同じクラスなの飽きた」
つまんなそうにそう言われ、
え…飽きたって言われても……どうにもできないし……と謎のダメージをくらってしまった。
「じゃあ今学期の席順はこれでいきます」
二年二組に行くと、見覚えのある顔が。
なんと
ドヨン先輩の彼女！！
まさか本当に同じクラスになるとは思ってなかった。しかも席が近いから、先輩の惚気話を聞く日も近そうだ。
「マジで先輩の彼女がいらっしゃるんだけど。
見守ってとか言われちゃったし、責任が重いわ」
彼女さんのことをジェヒョンに言う。
「ヒョンはさすがに俺たちに責任までは求めてないと思うけど。でも何かあったら色々な面で面倒くさそう」
ホントにめんどくさそうに呟いている。
私的にはドヨン先輩のそういうところはもはや推しポイント。
「でも俺はこのクラス結構嬉しいよ。テイル先生だし」
だよね分かる〜！
テイル先生は、
若いのになぜかおじいちゃん先生感がある。
なんか可愛い。
話が短い。
から(特に三番目の理由で)神扱いされ、男女ともに人気がある先生。
「先生運は大事だからね。どうにもできないし」
「うん。あとあの先生は面白い」
思い出しただけで笑いそうになっているジェヒョン。何でも去年の学年集会のときの先生が、めちゃくちゃツボだったらしい。
私は残念なことに休んでいて見れなかったけど、ほとんどの生徒の間ではその日の集会が伝説になっている。
当時の記憶は
「そういえば！うっははは……んはっはっは……あの腕をこうしてsふはっはっは…それでっうははっは」
「………」
ジェヒョンが今日死ぬほど面白いことがあったと報告しにきたけど、一人でずっとツボっていて結局何も分からなかった。
あのときの伝説、テイル先生と一年間過ごせると思うと、二年生がすごく楽しみだ。
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作者名：まこ | 作成日時：2023年4月5日 18時
