どこが王子だよ！ (ページ3)

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ドヨン先輩ページ3

その後も二人でドヨン先輩をちらちら見ながら、校舎までやってきた。

あ、先輩が彼女に手振ってる。笑顔が可愛い！！

そしてそれに応える彼女さんも可愛い！！

尊い……何あのカップル……！やばい語彙がない…可愛い！

「うわ、ヒョンがデレデレしてる〜」

私の後ろから先輩を見ているジェヒョンと、可愛さに悶えている私。

すると昇降口前で手を振っていた先輩が、猛スピードでこっちに向かってくる。

「あ、ヒョン怒った」

「じゃあ逃げないと」

「いやいや俺たち何もやましいことはしてないから」

そう言ってジェヒョンは全く動こうとしない。

しっかしこの顔。憎たらしさが溢れるニッコニコ。

私が先輩だったらムカつくだろうな〜。

近づいてきた先輩がジェヒョンに話しかける。

「何か視線を感じると思ったらジェヒョナか〜。お前本当にヒョンのこと好きだね」

「そんなことないです。ヒョンが付き合うなんて、自分の目で見ないと信じられなくて」

「ヤー、失礼だな。Aさんもこいつ止めてくれないと！」

先輩は私のことをまともだと思ってるみたいですけど、

すいません、そのときは私もしっっかり尊さに悶えてました。

「Aも結構面白がってましたよ。ね？」

「いや違うから！ジェヒョンと一緒にしないでよ！私は、先輩たち二人が素敵だなーって思ってたんです」

「すごい笑ってたけど」

「それは幸せがこっちにも移ったと言うか」

なぜか弁解することになった私。いやホントにジェヒョンと一緒にしないでほしい。

「まあいいや。とにかくジェヒョニたちは同学年だし、あの子のこと見といてね！」

ドヨン先輩は最後にしっかり彼女のことを頼んでいった。

さっき見た感じ彼女さんめっちゃ可愛かったし、そりゃ心配だろうな〜。

もう私、ドヨン先輩だけじゃなくてカップル丸ごと箱推しになるわ。