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YOU
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漣「茨っスね」
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不意にジュンくんの口から
茨くんの名前が出て、
私は思わず「え」と固まる。
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漣「あれ、」
漣「茨と帰る約束してるんじゃないんスか？」
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コテンと首を傾げるジュンくん。
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……………いや、その通り。
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ジュンくんの言う通りだった。
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七『まぁ、せっかくですので…』
七『今日は一緒に…帰りませんか？』
『どこがせっかくなの？』
七『……そうやってすぐ人の上げ足を取る』
『取ってないでしょ。』
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実は自動販売機の影で、コソコソ
こんなやり取りもしていた。
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「いや、まぁ…」
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いくら私と茨くんの関係を知っている
ジュンくんと言えど、
「アハハハ」と結局
笑って誤魔化すしかない私。
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そんなあからさまな私を見て
ジュンくんは小さく息を吐く。
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漣「大変スねぇ」
漣「“秘密のオフィスラブ”ってやつは」
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ちょっと、冗談交じりに。
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漣「俺、妬いちまいますよ」
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なんて言って。
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「除け者は大人しく帰りますよーっと」と
ジュンくんは自分の荷物を肩に引っ掛けた。
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作者名：じまさき | 作成日時：2020年10月18日 16時
