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慎「僕に守らせて」
口に出して、はっと気づく。
僕何言ってるの。
すると僕の着ていたTシャツをそっとにぎって
Aさんは子供のように泣き出した。
Aさんの背中をさすって
慎「大丈夫だよ。僕がいるから。」
だんだん落ち着いてきたのか、涙も止まったようだ。
『すみません、、肩濡らしてしまって…』
慎「大丈夫ですよ。時間も遅いし寝ましょうか」
時間を見るともう12時前。
明日も仕事だし、Aさんも疲れただろうから
早めに寝ることにした。
次の日目が覚めると、
普段はしないいい匂いに誘われて
部屋を出ると美味しそうな朝食が並んでいた。
きっとAさんが作ってくれたのだろう。
慎「…あれ、Aさん？」
辺りを見渡すが見当たらない。
ふと机を見てみると、置き手紙のようなものが。
" 昨日は助けてくれてありがとうございます。"
その一文だけが残された置き手紙。
帰ってしまったのか。
連絡先でも聞いておけば良かった。
後悔の念に胸がおしつぶされそうになる。
大丈夫なのだろうか。
いろいろな思いで朝ごはんを食べた。
そろそろ時間も迫ってきていたので事務所まで行く。
今日はランペ 全員での撮影になっている。
慎「おはよーございます。」
事務所に着くと何人かが既にいた。
壱馬「慎おはよう。なんかあった？？」
壱馬さんは僕の変化に1番に気づく。
慎「昨日、不思議な女の子に出会ったんです。
雨の中泣きながら空をずっと見上げて、
助けてあげたい、僕が守るって思ったのに…」
壱馬さんに昨日の出来事を全て話す。
壱馬「慎が人のために何かしたいって思うだけかっこいいよ。
どこかでまた出会えるとええな。」
壱馬さんに励まされ少しは気持ちも晴れた。
このまま撮影が終わり、帰ろうとした時
陸「まこっちゃん！！一緒に帰ろう！」
慎「久々ですね、是非帰りましょう」
陸さんとは家の方面が同じなので久しぶりに一緒に帰る。
陸さんがあれこれとたくさん面白い話をしてくれて
あっという間に家の近く。
すると目の前に見覚えのある後ろ姿が。
彼女は僕らの気配に気づき振り向く。
慎「…Aさん、、？」
そう言おうとした時、
『…りっくん、、！』
彼女はそう言い陸さんを抱きしめた。
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作者名：なあ | 作成日時：2019年8月9日 17時
