今日:1 hit、昨日:15 hit、合計:3,674 hit
小｜中｜大
. ページ16
沢北「何するの？」
体育館にある畳を出し、床に敷いた。
カバンから百人一首を引っ張り出し説明を始めた。
貴女「先輩の集中力にムラがある理由は音だと思うんです。ボールを突く音に集中しきれてない
だからほかの動きやほかの音に反応して集中力が切れてしまう。」
沢北「！」
自陣と相手陣を作り、札を並べた。
貴女「今からこの音源を聴きながら私を相手に全力で取りに来てください
ちゃんと音を聞いてからですよ」
沢北「俺、全部は知らないよ」
貴女「大丈夫です、音を聞いて集中し続けることが目的ですから
私はいつも通り取りますね」
《今を春べと咲くやこの花》
《春の》
ﾊﾟｼｯ
《夜の〜》
競技かるたには長時間の試合に耐え抜く集中力が必要になる。
しかも読主が全くおなじの試合だってある。空札が続いて集中力が切れそうな日もある。
《ちぎり》
ﾊﾟｼｯ
《おきし〜》
貴女「先輩、お手つき」
沢北「えっ！？」
貴女「それちぎりきな、です
ちぎりおきしは空札です。ここに無い」
札を送ると先輩は適当なところに置いた。
結局試合は先輩の負けだった。当たり前だが
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 6人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さくら | 作成日時：2023年3月11日 9時
