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沢北「すごいね、優勝したんだ」



貴女「ありがとうございます」



深津「あんまり嬉しくなさそうだぴょん」



部活終わりにそう言われて優勝を素直に喜べないことを話した。



貴女「私の大好きな札が、自陣に来てくれることが、なくて

自陣で会ってないんです。

敵陣にもいることが無くなりました」



沢北「?

たまたまじゃないの?」



貴女「そうだといいんですけど

ある時を境に全く来なくなったので」



深津「いつだぴょん」



貴女「4年前の大会が最後です。あの時は私の幼なじみが応援に来てくれて

幼なじみはその札を私の札って言ったんです。しのみや、だから、しのぶれどは私の札だって

それでその日は普段なら得意札で送るのに送らなくて

そしたらそれ以降ぱったり」



沢北「何でだろうね」



貴女「気の所為だといいんですけど

嫌われちゃってたらショックだなって思って」



私がA級に上がって初めての大会



「かるたなんか遊びでしょ」と言って来てくれなかった両親の代わりに幼なじみは来てくれた。



その時の決勝でどうしても手放せなかったのが「しのぶれど」だった。



結局その試合は負けてしまった。束で。



「しのぶれど」も抜かれたし

.→←あしひきの



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作者名:さくら | 作成日時:2023年3月11日 9時

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